おすそわけ

 

「なんで僕に寄り添ってるのさ?」

「助けてくれたその~…感謝の・・・ ゴニョゴニョ…。」

「まあまあ、心が読める猫股の前でゴニョゴニョ言っても全部丸分かりなんだけどね。」

「ちょっ!?」

 

 

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(何かしら・・・  この心は…。)

 

ブルースターは首を傾げる。

 

 

吉祥が術を使った瞬間を始終見ていたが、

 

術を使ったと同時に、自分の中を何かが駆け抜けたような感覚に襲われた。

 

そして、黒猫の尻尾の変化もしっかり見てしまった。

 

 

(私は一体どうしたいのかしら・・・)

 

術を使うところを見て、ブルースターは彼を追い出したくなった。

 

あの感覚は嫌いだ。

そしてあの力…。

そしてあの容姿…。

 

そもそも、私は子猫の死を本気で悲しんだのに、それはただの嘘だったこと。 それが一番腹が立つ。

 

 

でも、何かが心の中でつっかえて、その決断を止めさせる。

 

 

 

「ああ!もうっ…!!」

 

ブルースターは族長の部屋でただ苛々と尻尾を振るしかできなかった。

 

 

 

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「は~い、吉祥相談室へようこそ♪」

「・・・ え~っと~・・・。」

「…ん~ やっぱこのテンションは絡みにくいか。 じゃあこんな感じ? 

 へいらっしゃい!!」

「いや・・・  その・・・」

「ありゃ、ダメかぁ。  ん~  ちょっとフレンドリーすぎたかな。こんな感じかしら。

 ああ、いらっしゃい。 そこ座って。」

「もう座ってるよ。」

「あ~ もうどーでもいいや。」

「・・・」

「で、相談は?」

「なんか、今のどーでもいいや を聞いたら自分の悩み事が馬鹿らしく思えてきました。 ありがとうございました。」

「え~ 帰っちゃう?  毎度ありがとうございました!!!」

「・・・。」

 

 

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族長が部屋に籠っている。

 

ホワイトストームは首を傾げる。

 

そろそろパトロール部隊を出さなければいけないが、いろいろ事件のあった後だ。 パトロールのメンバーを増やすべきかも考えなければいけない。

 

というかタイガークローはどこ行ったんだ?

 

 

 

「ああ!もうっ…!!」

 

 

族長の部屋からブルースターの声が聞こえた。

 

どうすりゃいいのやら・・・。

 

 

「毎度ありがとうございました!!!」

 

そしてキャンプの端から黒猫の声が聞こえる。

 

 

ああ・・  サンダー族がなんかいろいろおかしく・・・。

 

 

いや深く考えすぎるのはやめるべきか・・・。

 

 

 

「次の相談者はっけ~ん♪」

 

げ・・・。

 

恐る恐る後ろを振り向く。

 

 

 

誰もいない。

 

 

 

 

「にゃ~ん!!」

 

次は上だった。

 

ホワイトストームの真ん前に"上から"覗いてきた。

「!?」

「さすがクール。 あんまし動じないねぇ。」

「・・・。」

 

吉祥が地面に降り立つ。

どうやって宙づりになったのかは分からないが。

 

「で、相談を…。」

「いや。。  遠慮しておく。」

「いやいや。逆よ。逆。」

「?」

吉祥は意味ありげに指を立てる。

 

「ホワイトストーム。あなたに相談があります。 もちろん真面目に。」

「なんだ? 俺にできることなら。」

改めて黒猫に聞く。

 

「この際隠さずに言うけど、本当はブルースターに頼もうと思ったんだけど、あの状態じゃ上手くいかないかもしれないからね。」

吉祥は尻尾で族長の部屋を指す。

「それで、あなたに頼もうと思ったのよ。 で、内容なんだけど…。 まあ、覚えても覚えなくてもいいからね。」

そう言って一気に説明をする。

「僕の術を使うための力を少しホワイトウィングに力を分け与えます。 僕の力は少し減るけど、まあ別に問題は無い。 で、その力は、キャンプを守るために使うわけで、この先の事件に役立ててほしいの。 襲撃の敵、目的、内容、勢力とかは一切分からないから、そこらは適応してほしい。 それを使って君自身が戦ってもいいけど、敵が多かったら1匹じゃキャンプは守れない。 だから、式神を操れるように力を与える。 使い方はその時に分かるよ。  で、理解できた?」

「…。 全く分からないんだが。」

「うん。 知ってる。」

「・・・。」

「ま、今の説明を全部聞いたことに意味があるのよ。 んじゃ、相談に乗ってくれてありがと~♪」

「あれ・・・  力を与えるとかなんとか言ってなかったか…?」

「ん? もう渡したよ? ま、使う時になったらよろしくね~。」

 

そう言って吉祥はキャンプを出て行ってしまう。

 

 

・・・。

 

 

 

 

「…ホワイトストーム?」

「うをっ!? いつからここに!?」

「いえ? 今さっきですけど、なんかぼうっとしてたので。 こんなキャンプの真ん中にぼうっとしてたら皆に踏まれちゃいますよ? 何かあったんですか?」

「いや。 大丈夫だ。  …多分。」

「?」

 

 

 

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「部族が4つありまして~♪ 

それぞれみんな~ バラバラで~♪

それでもなんか~仲良くて~♪

禁じられた、恋をしたり~♪」

 

吉祥は、リヴァー族のキャンプの方に向くと、術を使い、煙となって消えてしまった。

 

 

え~ この回は、書きたいこと一気に書きましたww

 

・ファイヤハートと吉祥がなんか絡むけど心読まれてよくわかんないことに

・ブルースターの葛藤(カットウ)

・陽気すぎる相談室

・なんか歌ってる吉祥

 

で、その中にこの先で重要なフラグを立てておきましたww

↑つまりこの4つはどうでもいい項目。

 

まあ、この先の展開はwktkしてお待ちくださいな♪

 

気分によって変わると思いますが、一気に〆るか、もうちょっとだらだらやってみるのもいいかもしれない。。。

 

良ければ意見が欲しかったりしますww