サクラ吹雪

 

 

スプリングフラワーは桜の舞い散る草原に立っていた。

 

春の穏やかな気候に心配は減るが。

 

やっぱり兄や姉が心配だ。

 

あのシャドウクローに魔方陣を唱えられた後、私たちはどうなったのだろう・・・

 

そんなことを聞いてもだれも答えてくれるはずがないんだけど。

 

 

 

「何なら答えてやろう」

 

不意に後ろで声がした。

 

まさか、と思って振り向くとそこには・・・

 

「シャ・・・シャドウクロー・・・」

 

敵は・・・私の兄さんは・・・此処にいる・・・

 

「に、兄さん・・・」

 

「今なんていった?」

 

スプリングフラワーの言葉にシャドウクローは藍色の目を見開いた。

 

「兄弟だと?」

 

「そんなことは無いっ!!」

 

シャドウクローは憎しみを込めた目でこっちを見つめ、鉤爪でで襲い掛かってきた。

 

「お前は看護猫だろ」

 

「だから何よ!」

 

「弱いくせに」

 

馬鹿にしたように笑い、耳を大きく引っかく。

 

馬鹿にされてキレたスプリングフラワーは、相手の大きな傷跡を引っかいた。

 

相手もそれにはびびったようで、一歩下がった。

 

「今のだれに教わったと思う?」

 

「あんたたちのおかげで死んだシンダーペルトよ!!」

 

今は亡き愛する指導者の敵をとるべく、思いっきり引っかいた。

 

だが、シャドウクローはそれに負けじと足に噛み付く。

 

「あんたたちのせいで」

 

「いろんな猫が犠牲になったわ!!」

 

「そんなこと知るか」

 

「俺はタイガースター様の指示に従っているだけだ」

 

「そんじゃ、そろそろおいとまするか」

 

意味深な言葉を理解するすべもなく、スプリングフラワーは不思議な影に囲まれた。

 

抵抗出来ずに、どんどん木の下に追い込まれていく。

 

「ねえ!」

 

「お願いだから引っかきあいなしで解決しましょうよ・・・」

 

無駄だと思いながら言ってみる。

 

こいつたちのせいで犠牲になったのは・・・・・

 

ブラックナイト、シンダーペルト、ゴールデンフラワー・・・・・

 

「ほんとにやめて、兄さん・・・」

 

そのとたん影が消える。

 

「時間切れだ」

 

「さようなら」

 

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どんどんラストに・・・ww

 

これが終わったら続編を書くつもりです!

 

友達との合作なのでお楽しみに!!

 

アイヴィーリーフ

 

緑の目をした、緑っぽい雌猫。

尻尾が長く、すらりとしている。

おっとりした性格で、だれからも好かれる。

 

リードシルク

 

緑の目をした三毛の雌猫。

アイヴィーリーフの妹。

怒りっぽい性格で、なんでもストレートに言う。

 

マリンファー

 

水色の目をした、水色と青の雌のトラ猫。

ほっそりしている。

賢く、優しい。

 

シャイニーハート

 

琥珀色の目をした、明るい茶色で雄のトラ猫

胸の毛が厚い。

サンダー族の副長。