7 消え去る影
茶色い見習いは上を見上げたまま2、3歩後ろのあとずさった。
相手はとてつもなく大きい口で乱暴にラビンポーの口をくわえ
茂みから引きずりだそうとした。
「いやっ!はなしてっ!!!」
暗くて相手の顔が見えなくてよかった。
見えていたらどんなにおそろしいか・・!
相手の牙が首に食い込みちくちくと痛む。
突然相手が動きを止めた。
相手はすばやくあたりを見渡すと
悔しそうに唸り、すぐにラビンポーを離して
近くの茂みへときえていった。
もう一匹も何かに気がつき同じように茂みへとかけていった。
その場に残されたラビンポーは唖然としてその場に座り込んだ。
自分は助かったのか????
何が起こったかわからないまま茂みから這いだすと
タイガークローとスティールポー、ダガーポーが
息を切らせてやってきた。
「何があった!?・・・・・シェイドファーはどこだ?」
タイガークローはあたりを見渡しラビンポーを見た。
「・・・・・・・」
ラビンポーはしたを向き後ろにある残骸をさした。
それを見るなりスティールポーたちは息を飲んだ
まさか、、、!まさか、、、、!?
しばらく沈黙が続いた。。。。。
「話は後だ。」
タイガークローはその残骸の前に行き
くわえられるだけ口にくわえ歩き出した。
スティールポーとダガーポーも同じように残骸をくわえた。
「どうして・・!!ああ・・・!!」
「落ち着けよラビンポー・・・・」
「なんで!!落ち着いてられんのよ!あ、、あんたは!!!」
ラビンポーは怒鳴り地面に爪を立てた。
「僕だって、、悲しいよ・・・」
スティールポーはシェイドファーをくわえてもごもごといった。
ラビンポーは完全に取り乱している。
「ほら、、いこうよおいていかれちゃうよ・・」
「っ・・・・うう・・・・」
ラビンポーはなきながらもスティールポーと一緒に
タイガークローを追ってキャンプまで戻った。