訓練
「おっとスティールポーもうちょっと気をつけろよ。。!」
ぶつかったのはイーグルフットだった。
「すっ、、すみませんイーグルフット!!」
「心配しなくていい。これくらい大丈夫だ。」
スティールポーはほっとしてため息をついた。
イーグルフットは軽く笑いながらスティールポーの
頭の上に巨大な前足をのせて頭をくしゃくしゃと撫でた。
あんなことをいっておきながら、痛そうな顔をしている。
「、、、それより、シェイドファーとタイガークローが
お前のことを探していたぞ。」
「イーグルフット!!早く!」
ターンペルトが遠くでブルースターの部屋の前に座っているのが見える。なにやら重大ごとらしい。
「おっと、!じゃあな!スティールポー。」
イーグルフットは急いだ足取りでターンペルトのところへと向かった
そして肩越しに「早く行かないとタイガークローにおこられるぞ!」
とからかうようにいい笑いながらその場を去った。
スティールポーはちょっと”むっ”としながらも
キャンプの入り口にいるシェイドファーたちのところへと向かった。
「遅いぞスティールポー。」
「す、、、、すみません、、」
スティールポーはしゅんとなり首を下げた。
「まぁいい。連絡が回ってなかったからな。」
シェイドファーは咳払いをしていった。
「遅刻だーーーー!」
シェイドファーの裏からラビンポーとダガーポーがひょっこりでてきて野次を飛ばした。シェイドファーは二人をにらみつけ黙らせると
後ろを向き木陰で休んでいるタイガークローのところに歩いていき
何かひとこというと、タイガークローが巨大な体を起こし
スティールポーたちの前にすわった。
そしてシェイドファーをチラッと見てうなずきかけると
シェイドファーも同じようにうなずき話し始めた。
「今日は戦いの訓練をする。しかしターンペルトとイーグルフットは大切な用事があり教えることができないそうだ。」
シェイドファーはさっとブルースターの部屋をしっぽで指した。
「なので、今日はオレとタイガークローが教えることになった。
見てのとおりタイガークローは優秀な戦士だ。
特にタイガークローの戦い方をしっかりと見て
戦い方を覚えてくれ。」
タイガークローはとても戦いがうまいとサンダー族でとても有名だ。
おそらくシェイドファーが”特に”とつけたのはその意味だろう。
だタイガークローは有能な戦士だ。けど性格がいまいちなので
自分的にはどうかと思う。
とにかくそんな戦いの名手に教えてもらえるなんて光栄だ!
スティールポーたちは、興奮しながら顔を見合わせた。
みんな同じように考えているのだろう。
「いくぞ。訓練用の谷間まで向かう。」
タイガークローは一言いうと颯爽(さっそう)とキャンプを出た。
タイガークローに続いてシェイドファー、ラビンポー、自分、ダガーポーの順で同じようにキャンプを後にした。