4期6巻掲示板

コメント: 124
  • #124

    ブレイズインフェルネス (日曜日, 10 9月 2023 18:37)

    はじめまして!最近いたる掲示板に登場しているブレイズインフェルネスです。ここを知ったのはちょうど三ヶ月前で、本当に驚きました。つい3年前にウォーリアーズを知ったばかりですが、いっぱい語りたいです!本人は中二の女子、推し猫はジャイフェザーとライオンハート、サンボストームです!よろしくお願いします!

  • #123

    シルヴァースター (金曜日, 12 8月 2022 12:32)

    ハニードロップさん、思い出して貰えて嬉しいです!
    エンバーアイビーさん、初めまして。
    沢山語り合いましょう!

  • #122

    エンバーアイヴィー (木曜日, 04 8月 2022 20:50)

    覗かせて頂きます(>人<;)
    自己紹介は足跡帳にさせて貰いました!
    改めてエンバーアイヴィーと申します!
    呼びタメ大歓迎です!沢山語りたいです✨
    宜しくお願い致します�

  • #121

    ハニードロップ (火曜日, 02 8月 2022 18:00)

    シルヴァースターさん、お久し振りです〜!!
    是非またウォーリアーズ語りましょう!!!

  • #120

    シルヴァースター (日曜日, 10 7月 2022 07:09)

    ハニードロップさん、お久しぶりです!
    もしよければ、またウォーリアーズ語れたりしたら嬉しいです!!

  • #119

    ハニードロップ (火曜日, 05 7月 2022 13:28)

    お久しぶりです。
    新規さん(?)よろしくおねがいします!
    シルヴァースターさん5期楽しみですね〜!!

  • #118

    シルヴァースター (土曜日, 02 7月 2022 18:02)

    久々に開けたら知らない方(猫さん)達が一杯…。
    自分で物語を作って投稿している方(猫さん)もいて凄いな~。
    2年近く読まないと内容忘れかけて来てるような…。
    5期の日本語訳発売いつ頃だろ?

  • #117

    クレスントペルト (木曜日, 02 12月 2021 13:58)

    タイガーストライプs受験生なんですね!応援してます!!

    進学したときに手元にあるウォーリアーズ全部実家に置いて来てしまったから読みたいのに読めぬ、、、新しく買ったろうかな、、、

  • #116

    タイガーストライプ (木曜日, 25 11月 2021 17:24)

    お久しぶりですm(*_ _)m
    受験終わったら久しぶりにウォーリアーズ1から読み直したいなぁーって思い、戻ってきました!
    早く受験終われ〜!!ww

  • #115

    ハニードロップ (木曜日, 14 1月 2021 21:26)

    あっあっ…!
    え…本当にいいんですか…?ありがとうございます!ソーレルストームsがたまたまここにいたのも奇跡ですね!!!

  • #114

    ソーレルストーム (木曜日, 14 1月 2021 21:24)

    ちょうどここにきたら1分前のコメントでびっくり!
    ハニードロップさん、お願いしてもよろしいでしょうか?本当に嬉しいです!

  • #113

    ハニードロップ (木曜日, 14 1月 2021 21:22)

    あの…
    ほんと強制とかじゃ無いんですけど…もしソーレルストームsがよろしいのなら、私がBBSで小説の投稿をしてもよろしいでしょうか?あの、迷惑だったらほんとすいません!

  • #112

    ソーレルストーム (火曜日, 08 12月 2020 14:57)

    ウィンドウィスプsそうですよね…BBS使えないは言い訳になりませんよね。ごめんなさい。

  • #111

    ウィンドウィスプ (月曜日, 07 12月 2020 18:54)

    4-6の話する掲示板なので私小説はbbsにやったほうがいいかと。。。

  • #110

    ソーレルストーム 私恋 (水曜日, 02 12月 2020 21:23)

    次の章の主な登場猫!
    デスティニーチィーフタァン(運命)
    ホープアヂュタァントゥ(希望)
    フレアーハート(燃える心)
    エフェメラルイーサリアル(儚い空気)
    ルミナスバタフライ(光り輝く蝶)
    エターニティクリスタル(永遠の水晶)
    トランクウィルモーニング(静かな朝)
    ゼファーペルト(そよ風毛皮)
    フラッフィーコットン(ふわふわした絹)
    ロットオーク(腐った柏の木)
    ドーンノウヴァ(夜明けの新星)
    アンバーカナル(琥珀色の運河)
    ファルコンロア(ハヤブサの雄叫び)
    ヘブンプレゼント(天国からの贈り物)
    ウィーゼルイヤー(イタチ耳)
    コーディヒューゴ(豊かな心)
    ポールトロイ(謙虚な兵士)

    〜アプレンティス達〜
    テンペストポー
    スパークポー
    ブリザードポー

    〜キトゥン達〜
    リーフキトゥン
    バードキトゥン

    新しい猫達が登場します!変な文ですが読んでくださると嬉しいです!
    キャラクター募集中です!
    名前・性別・家族を教えてくだされば採用させていただきます。ご協力お願いします。(m(_ _)m

  • #109

    ソーレルストーム 私恋 (水曜日, 02 12月 2020 20:25)

    20章
    「貴方たち!見て!」子供達の視線がリトルフェアリーの足元に集まる。
    「可愛い!」ローズポーが小さな子猫を見ていった。
    「貴方たちの妹と弟よ」
    「ね、ママ!なんていう名前?」
    「この灰色の雄はアジュールキット(紺色子猫)。この茶色い雌はサンライズキット(日の出子猫)」
    「こんにちは、アジュールキット、サンライズキット。お姉ちゃん達だよ」とバドポー。



    …その頃…
    ドリームバルーンはチャーリーに森にフェアリーリーフがいると聞いて森を彷徨っていた。
    「いない…」もう疲れ切っていた。森の出口はないし、ここら辺は隠れるところが多い。どこにいるか検討さえつかない。


    「今日は星がたくさん見える…スター族の皆様がついてきてくれているのかしら」そう呟いた瞬間。
    「ギェエエエエ!!!!!!」大きな声が聞こえた。
    「…っキツネ!」ドリームバルーンは森中の獲物が逃げてしまうくらい大きな足音を立てて森を走り回った。
    前からもキツネが来た。
    「フェアリーリーフ!!!!!!」キツネに噛みつかれた瞬間、妹の名を大きく叫んだ。
    しかしフェアリーリーフが来るはずもなく、ドリームバルーンは地面に倒れた。
    (もしかして…フェアリーリーフがスター族で呼んでいるのかしら)
    「…フェアリーリーフ…見つけてあげられなくてごめんね…」そう呟いて目を閉じた。
    そこは異世界だった。
    「ドリームバルーン…残念ながら、ここにフェアリーリーフは居ないわ」
    後ろから低い雌猫の声が聞こえた。
    「えっ!」
    「良かった!まだ死んでなかったのね!」
    「喜んでる…でも、貴方は死んでしまった…。生まれ変わる?それとも…ここで暮らす?」その猫は言った。
    「生まれ変わっても部族猫でいられる?」
    「ええ、居られるわ」雌猫は頷き、地面を見つめた。
    「私はあの時行かないと言ってしまった…なんて馬鹿なのかしら…」
    「じゃあ、もう生まれ変わるわよ?3、2、1…」雌猫がそう言った瞬間ドリームバルーンは全て何も感じなくなり何もかもわからなくなった。

    「おめでとう、ウォーリアーリリィ」コスモスフラワーが生まれてきた子猫を必死に舐めながら言った。
    「ウォーリアーリリィ!!」看護部屋の入り口に立っていたシーダーペブルを押してライムドットがウォーリアーリリィに向かって突進して行った。
    「うわあ、なんて可愛いんだろう」
    「ライムドット!押さないでよ、馬鹿」そう言ってシーダーペブルがライムドットの耳を殴った。
    「おいっ!シーダーペブル!」

    「ライムドット。この子達の名前一緒に決めましょ。」そう言ってじっと子猫を見る。
    「ねえ、この茶色い縞模様の子はマルーンキット(栗色子猫)。
    この黒い子はロータスキット(蓮子猫)がいいわ!」
    「じゃあ、この白い子はアイスバーグキット(氷山子猫)だ。
    こっちのクリーム色の子は…シトラスキット(柑橘子猫)。」
    「ああ、ありがとうウォーリアーリリィ」ライムドットがウォーリアーリリィの耳に鼻を疼くめる。



    そう、このシトラスキットはドリームバルーンの生まれ変わりだ。






    3ヶ月後。
    「ライムドット、私ドリームバルーンよ」
    「は?」
    「だーかーらー。ドリームバルーンだっつってんの!」
    「は?何言ってるんだシトラスキット。」
    「シトラスキット、いい加減にしなさい」ウォーリアーリリィが怒鳴った。
    「ひっど!前は仲良くしてくれたじゃん。なんで怒鳴るわけ?私はキツネに殺されて生まれ変わったのにこの有様!ひっどーい!」
    「しかもフェアリーリーフもみつかんないしさ。」
    「え…?お前本当にドリームバルーンなのか?」そう、フェアリーリーフのことは誰も知らない。
    「ええ、もちろん。わたし、あんたにいつまでそうやってるんだよって言われたの根に持ってるから!」そう言って睨みつけた。
    「私が死んだのはアンタのせいなんだからね!」
    そう言ってクレセントスターのところへ行った。
    「おや、どうしたんだシトラスキット」クレセントスターは困ったようにシトラスキットを見つめた。
    「私、シトラスキットじゃない。ドリームバルーンよ!」
    「へ?」クレセントスターは自分の娘の名前が出てきておどろいている。
    「本当よっ!お父さんならわかるでしょ?」
    「はあ、ライムドット達はどんな躾をしているんだ…ライムドット!こいっ!」



    あ〜あ。せっかく生まれ変わってきたのに最悪だなあと、ドリームバルーン…シトラスキットは思うのだった。

  • #108

    ソーレルストーム 私恋 今日はドリームバルーン(元ドリームポー、リトルフェアリーの姉)目線です。 (土曜日, 28 11月 2020 21:47)

    19章
    「フェアリーリーフ」ドリームバルーンは帰ってこない妹の名前を呼んだ。
    「どこにいるの…?姉さんは待っているから!」
    「ドリームバルーン、いつまでそうやっているんだよ」睨みながらそう言ったのはドリームバルーンの同期、ライムドットだ。
    「貴方には分からないでしょうね、私は兄弟を失ったのよ!もう私1人しかいない…」今にも涙が溢れそうだった。
    「ああ、僕には分からないね。僕にはウォーリアーリリィという彼女とシーダーペブルという姉がいるから。」ライムドットはニタニタと気持ち悪い笑みを浮かべながら言った。
    看護部屋に行こう…
    「カモミールパフューム、コスモスフラワー」2匹の看護名を言った。
    「ごめん、ドリームバルーン。まだスター族は教えてくださらないわ。私がフェアリーリーフのことを聞くと夢から覚めてしまう…」コスモスフラワーが申し訳なさそうに俯いた。
    「いいの、無理強いした私が悪いわ。私は探しに行く。クレセントスターに伝えておいて」ドリームバルーンはそう伝えると急いで看護部屋から颯爽と走り去った。
    「えっ?ドリームバルーン!ちょ、まっ…」コスモスフラワーが追いかけようとしたが指導者のカモミールパフュームがコスモスフラワーの肩に尻尾を置いた。
    「ウォーリアーリリィを亡くしたら貴方も同じ行動をするはずよ」
    「…」
    「わかりました」






    フェアリーリーフ、フェアリーリーフ、フェアリーリーフ!
    お願い、帰ってきて…
    ドリームバルーンは森をバタバタと駆け抜けて行った。
    「ここが…縄張りの外」フッと力を抜くとフェアリーリーフと昔交わした会話を思い出した。



    「お姉ちゃん、あの崖から見える湖に部族があるんだって!」
    「行ってみたいなあ」


    「…湖!」ドリームバルーン必死に崖の先へ走って行った、ずううっとずうっと…


    「はじめまして、私はチャーリー」

  • #107

    ソーレルストーム 私恋バドポー目線です。 (金曜日, 27 11月 2020 20:25)

    18章
    「僕たち、戦士になるんだよね!」兄のクラウンポーが話しかけた。
    「うんっ!楽しみだなあ。」バドポーは大きくうなずいて見せた。
    「2人ともっ!戦士ってどんなんだと思う?」姉のローズポーが笑顔で2人に聞いた。
    「わからないけど、戦って敵を追い払うんじゃない?」クラウンポーが言った。たしかに。
    「よし、ここで教える」パパがそう言って立ち止まった。
    「まず、こういう風に宙をキックしてみ」パパはそういうとお手本を見せた。
    「かっこいいー!」クラウンポーが叫んだ。今日のパパはいつものパパじゃないみたい。すごく動きに無駄がなくて素早い。
    「パパ、私戦うの、すっごく苦手だわ。キックもうまくできないし…」
    バドポーは俯いていった。
    「ならそんなバドポーにいいことを教えよう。看護猫にならないか?」
    「看護猫?」パパの言った言葉を繰り返した。
    「そう、かんごねこだ。看護猫は怪我をした猫を助ける役割だ。リトルフェアリーに言ってきな。その間俺が2人をびっちり鍛え上げて見せるから」パパはそういうとローズポーとクラウンポーの方を向いて“コツ”の掴み方について解説し始めた。
    看護猫…看護猫…
    バドポーはパパに教えてもらった言葉を心の中で繰り返す。
    戦士よりかっこいい。
    「ママ!」バドポーはリトルフェアリーに駆け寄った。
    「私看護猫になる!」ママは驚いた顔をして「まあ」と呟いた。
    「いいわ。じゃあちょっとこっちにきて」そう言って私たちが住んでいる「ドウクツ」の奥に行った。
    「この葉っぱは薬草っていうの。この薬草で傷を治すの」リトルフェアリーは穏やかな口調で言った。
    「看護猫はどんな時でも冷静に居なくちゃいけない。理性を大切に生きていくの。」リトルフェアリーが一言ずつ慎重に話した。
    「そんな暮らしでもいいなら、看護猫になる資格があるわ。決めた道を途中で諦めることはできない。決心ができたら、話しかけて。そしたら看護猫になるための儀式を行うわ」リトルフェアリーはそう言い残して来た道を引き返して行った。
    「ママ、私看護猫になります。理性を大切にして生きていきます。」バドポーははっきりと宣言した。
    「では、儀式を始めましょう」
    「スター族の皆様、この見習いをご覧下さい。私の娘のバドポーです。
    この猫は看護猫の道を選びました。理性を大切に生きていくと宣言いたしました。どうかこの猫を認めてくださいませ。」リトルフェアリーはそういうとお辞儀をし、一歩下がってバドポーを前へ押した。
    「はじめまして。スター族の皆様。私、見習いのバドポーでございます。
    私は看護猫の道を選びました。どうかお認めください」バドポーはそう言ってさっきの母を真似した。

    するとバドポーは不思議なキラキラした霧に包まれた。
    「おめでとう、バドポー。スター族の皆様がお認めされたわ」リトルフェアリーの目は潤んでいた。その目は…同情?
    なぜ、同情しているのだろうか。
    「看護猫は適切な処置を施すため、薬草の名前と見た目と効果と生えている場所を覚えなければなりません。まずは蜘蛛の巣。出血を止めてくれるの。次はゴボウ。ゴボウはドブネズミに噛まれた傷に効くわ。マリーゴールドは化膿した傷に効く。」
    リトルフェアリーはそこで言葉を切った。
    「カモミールパフュームが使っていた薬草はそれしか覚えてない…」悲しそうに俯いた。
    「カモミールパフューム?」
    「私の部族の看護猫よ。」ママに前、部族について聞いたことがある。部族に戻ろうとパパの部族を出たのはもう1年前のことらしい。
    「貴方は看護猫よ。スター族の皆様が知恵を伝えてくださるはず。貴方にはいつもスター族がついてくださるわ。貴方の夢と希望をのせて…」

  • #106

    ソーレルストーム 私恋 今日は短めです。後で投稿するかもしれません。これからも「私恋」をよろしくお願いします。 (金曜日, 27 11月 2020 19:03)

    17章
    「ママっ!パパが帰ってきたよ!」クラウンキットが叫んだ。クラウンキットのふわふわした毛がペコペコストリームにそっくりだった。
    「今日はクロウタドリがとれたんだ」ペコペコストリームが嬉しそうに言った。クロウタドリを捕まえてくるなんて驚きだ。これなら家族全員の腹を満たすことができる。



    4ヶ月後…
    「ママ、今日は何して遊ぶー?」バドキットが飛び跳ねながら聞いた。
    「ペコペコストリーム」リトルフェアリーはお願いした。今日は命名式。
    この子達が見習いになる日だ。
    「子供達は生まれて6ヶ月になりました。見習いになることになります。ローズキット。今からお前はローズポーだ。
    クラウンキット。今からお前はクラウンポーだ。
    バドキット。今からお前はバドポーだ。」
    「ポー?」クラウンキットが不思議そうに言う。
    「今日からお前達は戦士になるための訓練を始めるんだ。まず戦闘訓練からだ。ついてこい!」ペコペコストリームの声に続いて子供達は
    「いぇーい!」と叫んだ。

  • #105

    ソーレルストーム 私恋 (木曜日, 26 11月 2020 17:43)

    16章
    フェアリーリーフはとても困っていた。どこかわからない場所をさまようなんてはじめてだ。
    「ペコペコストリーム…私はフォレスト族に帰れるかしら?もし帰れたとしてもペコペコストリーム貴方1人じゃ帰らせられない。」
    ペコペコストリームは困った顔をしてから
    「大丈夫だよ」と偽の笑顔を作った。
    「でもこの霧じゃ、前が見えないから危険だわ」フェアリーリーフはためいきまじりで声を上げた。
    「とりあえずあのトンネルに入ろうか。僕ちょっと見てくる」ペコペコストリームはそう言ってトンネルの中に入っていった。
    「平気だ。中は広い。」ペコペコストリームが出てくるとフェアリーリーフはペコペコストリームにぴったりくっついた。
    そこで夜を明かすことになった。


    「痛いっ!」フェアリーリーフはよなかに悲鳴を上げた。
    何かがフェアリーリーフの腹を蹴った。赤ちゃんだ。
    「ペコペコストリーム!」ペコペコストリームを叩き起こした。
    「なにぃ?ふわあ…」
    「赤ちゃんよ!今お腹にいるの!いつ産まれるのかしら!」フェアリーリーフは嬉しそうに声を上げた。
    「えっ?」ペコペコストリームも嬉しそうにフェアリーリーフのお腹を見つめた。

                              
    1週間が経った頃…
    「ペコペコストリーム!赤ちゃんが産まれてきたわ!」フェアリーリーフはおどろいてペコペコストリームをけ飛ばしそうになった。
    「可愛いなあ」ペコペコストリームが呟いた。
    「ええ…」
    「名前は何にする?」幸せの沈黙をペコペコストリームが突き破った。
    「えーっと!このグレーの私似の子はローズキット(薔薇子猫)。それだけは絶対よ」
    「じゃあこの明るい茶色の子はクラウンキット(王冠子猫)だ。後のこの子は君が決めて」
    「じゃあ…バドキット(蕾子猫)。」
    「素敵名前をもらったわね、おチビちゃん達」フェアリーリーフが笑いながら子猫を見つめる。
    「ねえ、ペコペコストリーム。私、この名前、嫌いなの。変えてもいい?」
    「えっ?いいけど」ペコペコストリームはちょっとおどろいた様子で頷いた。
    「私は今日からリトルフェアリー(小さな妖精)」スポッティドリーフには申し訳ないけど、と心の中で足した。
    「リトルフェアリー!」ペコペコストリームは笑顔で迎えてくれた。それがとっても嬉しかった。





    さらに2ヶ月。
    まだ天気は荒れていて、とても外に出られる状況ではなかった。
    「ママ!」ローズキットだ。子猫達はしゃべれるようになった。
    「なあに?ローズキット」
    「あのね、ローズキット外に出てみたい!」ローズキットの無邪気さに涙が溢れそうだった。
    「ごめんねローズキット。お外は今危険なの。お外に出たらママと一生会えなくなっちゃうわ」
    「ママ、お腹すいた!」今度はクラウンキットだ。
    「パパがもうすぐ帰ってくるわ。じゃあ、ママと勝負をしましょうか」
    「何をするの、ママ!」今度はバドキットだ。
    「影鬼をするの。影鬼はまずママが鬼だとすると…」そう言ってバドキットの影を踏んだ。
    「こうやって影を踏むの。いまママがバドキットの影を踏んだから今度はバドキットが鬼」そう言うとバドキットはクラウンキットに向かって走り出した。
    「うわわっ!」
    こんなに平和なことが今まであっただろうか。この平和はいつか消える…全ては闇に包まれる…

  • #104

    ソーレルストーム 私恋久しぶりの投稿になってすみません!描き途中に他の掲示板のところ間違って押してしまったので消えてしまって… (水曜日, 25 11月 2020 20:53)

    15章「辛い天命」
    「泣くな」茶色の毛の大きな猫が言った。その声はとてもふわふわしていたがグレーの毛の猫の心に棘が刺さったような感情を生み出した。
    「それが君の天命なんだよ」泣き止まないグレーの毛の猫を落ち着かせるような感じだった。
    「じゃあ私は天命を果たさない」グレーの猫は茶色い猫を睨みつけて言った。
    茶色い猫は困ったような目をして小さくため息をついた。
    2匹の頭上の葉の隙間から太陽の光が差す。茶色い猫の後ろの茂みにはカモミールが生えていた。グレーの猫はそのカモミールを見つめた。
    「私も花になったら、死なないのかしら」と呟いた。
    「さあ」茶色い猫は見つめた。グレーの猫が怒らずに話したのを久しぶりに見たからだろう。
    「看護猫に摘まれて猫の口の中に入れられるかも」茶色い猫が悪戯っぽく言った。
    「兄さん!」黒い縞がある、グレーの猫が茶色い猫のいた茂みから飛び出した。
    「ちゃんと話すんだ」その猫の目は見えないようだった。
    「わかっているよ」茶色い猫がそう言うとさっき少し元気になったグレーの猫の目が曇った。

    「ジェイフェザー」炎のような赤い毛の猫が出て来た。茶色い猫より大柄だ。ジェイフェザーと呼ばれた黒い縞のグレーの猫は赤い毛の猫に駆け寄った。
    「ごめんな」ジェイフェザーは哀れな雌猫を見つめ返した。あの猫が1匹の猫に恋をしたことで3匹の命が奪われることになった。もしかしたら4匹めの被害者が出るかもしれない。
    「そんな…まさか…」グレーの雌猫はうつむいて地面に涙をたらした。
    「ねえお父さん!お願い…貴方のひいひい孫なのよ!ひいひい孫とひい孫を殺されてしまうのよ!」グレーの毛の猫は茶色い猫に泣きついた。
    「悪いが、部族の為だ」茶色い猫はきっぱりいった。
    「お前が生まれた時、孫が産まれた時、ひい孫が生まれた時、ひいひい孫が生まれた時。」茶色い猫は思い出に浸かるような目で空を見つめた。
    「父さんはみんなが生まれて来たことを嬉しく思う」茶色い猫はグレーの毛の猫の毛皮に自分の鼻を押し付けた。
    「ウィンド族の血を引いているとわかった時も…ブランブルクローが自分の親じゃないとわかった時も…その時は悔しかった…ホリーリーフは居なくなってしまったし…帰って来てすぐスター族へ行ってしまうし…」茶色い猫も悲しみで涙が溢れた。
    「父さんだって辛かったよ…昔は…ブランブルクローが父さんじゃないと知った時…部族の血が一滴も流れてないと思った…部族猫だったけど…ウィンド族とサンダー族の看護猫の子供で…本当は生まれてきちゃ駄目な猫だったんだよ…」茶色い猫は本当の気持ちを明かした。
    「誰かを無くすのは辛い。俺だって死んだと思っていた妹が…ホリーリーフが帰ってきた時は嬉しかったよ…でもすぐに亡くなってしまった。兄弟は…どっちも殺人猫だと知った時…ジェイフェザーはフレームテイルを殺していなかったけどホリーリーフはアッシュファーを殺した。」

    「でも子供を亡くすより辛い事はないわ」グレーの猫が不意に口を開いた。
    「そうかもしれない」茶色い猫は頷いてグレーの毛の猫の肩に尻尾を乗せた。
    「ごめんな、辛い天命を背負わせてしまって」茶色い猫は謝った。
    「お父さん」グレーの毛の猫は茶色い猫にピッタリとくっついた…。


    1つの恋が、部族を滅ぼす…

  • #103

    ソーレルストーム 私恋 (日曜日, 22 11月 2020 20:35)

    14章
    「気を付けて!」さっきまで普通に話していたチャーリーが突然、叫んだ。
    「何に?」驚いて振り返るとそこにいたのは大きな犬だった。
    「フェアリーリーフ!隣に飛び移りなさい!」チャーリーは大きな声でフェアリーリーフに言った。
    「そんなことっ…言われなくてもわかるわよ!」と言って隣に飛び移るとすぐさま走り出した。しかし犬は追いかけてこなかった。犬は飛び移れないのだ。
    「大丈夫か!?」ペコペコストリームはすぐに駆け寄って来てくれた。
    「ええ、大丈夫。ありがとう」フェアリーリーフはそう答えたが怖さで心臓がバクバクいっている音が聞こえないかと心配になった。
    「やっぱり二本足に近づくのはやめよう。」
    「チャーリー、またいつか!」ペコペコストリームがそう言ってフェアリーリーフの横へ歩いて来た。
    「あの木に飛び移ろう。そしたら飛び移って飛び移って完全に森に入ったら降りよう。」
    フェアリーリーフは頷いてペコペコストリームの後をついて行く。
    スタッ、ポーン。スタッ、ポーン。そんなリズムで木に飛び移っていた。
    「そろそろ降りよう。」ペコペコストリームがしばらく木を飛び移っていると言った。
    「うん」またキツネに会うのではないかと心配だが、ぐずっている場合ではない。早くフォレストぞくに帰りたい。
    木から周りを見渡してみた。フォレスト族が住む高台は遥か先に見えた。来る時よりずっと長い気がした。ペコペコストリームは私を送り届けた後無事に帰れるのだろうか。そう思うと心配でならなかった。
    「おーい?早く来いよー!」ペコペコストリームが下で呼んだ。フェアリーリーフは木を少しずつ降りて行くとすぐ近くにリスの匂いがしてお腹が減った事に気がついた。
    「ねえ、狩りをしない?」
    「そうだな!じゃあ、僕は向こうに行く。」ペコペコストリームはそう言って森のさらに奥へ入っていった。ペコペコストリームはさっき匂ったリスを探しに行った…

  • #102

    ソーレルストーム 私恋 (土曜日, 21 11月 2020 19:22)

    13章
    「良い案がある」ペコペコストリームはそう言った。
    「このままだとキツネたちはこの茂みを破壊する。でもキツネは足が速い。むやみに動くと大変なことになる。だから木に登るんだ!キツネは木には登れない。君が先に木に登って。僕が下から支えるから」ペコペコストリームがいい終わると共にキツネが「キーッ」と大きな声(?)をあげた。
    「さあ、行って」ペコペコストリームが頷いた。
    フェアリーリーフは木に飛び移ると急いで近くの太い枝に登った。
    後ろからペコペコストリームがついてくる。
    さらに上へ行った。しかしキツネは諦めなかった。木の根に体当たりをして木を揺らしている。
    「危ないっ」フェアリーリーフは枝から振り落とされそうになったが必死に爪を立てて枝に捕まった。やばい、尻尾が食いちぎられてしまう!そう思ったがキツネは飛びかかってこなかった。諦めたのだ。
    「よかった。でもこれじゃ降りれないな」とペコペコストリームが悔しそうに声をあげた。
    「よし、隣の枝に飛び移る事にしよう。飛べるか?」
    「飛べるわ」フェアリーリーフが言うとペコペコストリームは隣の木に飛び移った。
    続いてフェアリーリーフも飛び移ろうとしたが枝を掴んだはずの前足は空中を触っただけだった。
    「えっ!?」フェアリーリーフは焦った。飛べるって言ったのに嘘だと思われちゃう!しかしフェアリーリーフの体は軽くなり気づくとペコペコストリームがいる隣の木に飛び移っていた。
    空を見上げるとジェイフェザーがいた。
    目が見えるんだから足元をもっとよく注意しろ。
    とジェイフェザーの声が聞こえた。そうだ。ジェイフェザーは目が見えないんだった。この前リーフプールに聞いた話だが、ジェイフェザーとジェイフェザーの兄と姉でキツネ狩りに行ったことがあるらしい。目が見えないのによくそんなことができるなあと思うと感心してしまった。
    「どうしたんだ?飛び移った時に頭でもぶつけたのか」とペコペコストリームが不思議そうに聞いた。
    「えっ?いえ、大丈夫よ」フェアリーリーフはそう返して隣を見た。キツネに夢中で気がつかなかったが、ここは二本足の住処の横だったのだ。
    「二本足の住処の上を通ろう。下にはまだキツネたちがうろついているだろうから」とペコペコストリームが言ったのでフェアリーリーフはうなずいてペコペコストリームの後をついていった。

    「はじめまして。見慣れない顔ね」フェアリーリーフの後ろから雌猫の声が聞こえて来た。
    ペコペコストリームとフェアリーリーフが降り向くとそこにいたのは小柄な茶色の雌猫だった。
    「はじめまして。私はチャーリー。この地域の長よ。」とチャーリーは言った。
    「私はフェアリーリーフ。こっちはペコペコストリーム」フェアリーリーフが紹介するとペコペコストリームは軽く会釈した。
    「君は飼い猫かい?」ペコペコストリームが聞いた。
    「ええ。人間に飼ってもらっている」とチャーリーは言った。
    「人間って二本足のこと?」
    「ああ、あの人達が人間よ」チャーリーが耳で指した方を見るとそこにいたのは二本足だった。
    「よくあんな奴らに近づけるな」とペコペコストリームは怖そうに言った。
    「え?貴方たちは飼われていないの?食事はどうするのよ。寝床は?」チャーリーが興味深そうに質問して来た。
    「僕たちは部族猫。食事は自分たちで捕まえるよ。寝床だって自分たちでこしらえる」とペコペコストリームはじまんげに言った。

  • #101

    ソーレルストーム 私恋 (金曜日, 20 11月 2020 19:04)

    12章
    「風が強い」ペコペコストリームは悔しそうに言った。
    「これじゃあ前に進めない。どこかで休もう」ペコペコストリームは振り向いて言った。フェアリーリーフはそれに大賛成だった。寒かったし、とりあえず、足を休めたい。
    「そうですね」
    ペコペコストリームは頷くと辺りの匂いを嗅いで
    「大丈夫だ」と言った。
    「何が大丈夫なんですか?」
    「キツネやイヌがいたら困るからね。この風じゃあ匂いもすぐどっかへ飛んでって分からないし。逆に僕たちが見つかるかもだから茂みに身を隠そう」とペコペコストリームが言った。
    「それと敬語はやめてくれ。なんか緊張する」ペコペコストリームが笑いながら言った。
    「うん…」フェアリーリーフはそう言って茂みに入ったペコペコストリームの後を追った。
    「わあ、思ったより広い」フェアリーリーフは落ついて寝てしまった。
    「あっ…ごめんなさいペコペコストリーム。次は私が見守ってますから」
    「いや。実は僕も寝てたんだよ。それともう風も弱まって来たし、そろそろ出発しようと思…!」ペコペコストリームがいきなり喋るのを止めてフェアリーリーフの口に自分の尻尾を当てた。
    「…キツネだ!」ペコペコストリームがとても、小さな声で言った。
    「ここにいたら大変だ。バレないように逃げよう」ペコペコストリームはそう言うと周りの様子を伺うため、キツネのいる方の逆側に顔を出した。
    「駄目だ…。でもキツネならここには入れないかも。ここにいた方が安全だ」と言った。
    「安心しろ。俺が君を守るから」とペコペコストリームは言った。その笑顔はとても優しく、フェアリーリーフを包み込んだ。

    惚れてる場合じゃないわ。

    「バアアアアアアアン!」フェアリーリーフの耳元ですごい音がした。フェアリーリーフたちがいるのがバレてキツネが茂みを攻撃している!
    「ど、どうしよ…」フェアリーリーフがパニックになっているけど、ペコペコストリームは落ついていた。
    「良い案がある」

    フェアリーリーフたちの運命とペコペコストリームの案とは…?
    私用の為、11月29、30は小説をお休みさせていただきます。

  • #100

    ソーレルストーム 私恋 (金曜日, 20 11月 2020 17:57)

    11章
    「私が送りましょうか?」リーフスターが言った。
    「ありがとうございます。でも平気です」フェアリーリーフがそう答えると
    「もう、暗いわ。今日はここにいなさい」とトラウトストームが穏やかな声で言った。
    「ええ?そ、そんな…」フェアリーリーフが遠慮すると
    「お礼をさせて貰いたいの」と言った。
    「ありがとうございます」フェアリーリーフが頷くと
    「寝床の用意をして。コケは今いっぱい取れるから、ふっかふかのベットにするの。獲物…みんなは魚を食べるけど貴方はネズミとかの方がいいでしょう」とトラウトストームが言った。
    「あ、魚でいいです。獲物がもらえるだけで十分いいのにそんなことしてもらえません。しかも、私は普段魚も食べます」フェアリーリーフがにっこりとそう言うと
    「そう」と少し声を落として言った。


    「いただっきまーす!」もらった魚はとっても美味しかった。
    「フェアリーリーフ!一緒に食べませんか?」と小さな子とフェアリーリーフより年上の子が来た。
    「ええ!食べましょう!」とフェアリーリーフが答えると2匹はいそいそとフェアリーリーフの横に座った。
    「私はシュルーポー。この子は妹のスワンキット」とシュルーポーが言った。
    「貴方、私より小さいのにどうしてせんしめいがあるの??」とシュルーポーが聞いた。
    「こら!シュルーポー!」どこかから雌猫の声が聞こえた。
    「私は本当にシュルーポーより小さいですよ。私はスター族を自由に行き来できるの。それとスポッティドリーフを助けたからスポッティドリーフのリーフをもらったの。」
    「へえ、いいなあ」シュルーポーは言った。
    「私ってのろまだし、狩りも戦うこともできない」と悲しそうに言った。
    「そんなことないわ!」フェアリーリーフは勢いで大きな声を出してしまった。
    「貴方は他人を癒す力がある。貴方の声はぽんぽん跳ねてとっても響くもの」
    「フェアリーリーフ。貴方、とってもすごい。他人の気持ちを和らげる」
    シュルーポーは言った。


    「おやすみ」
    「うん、おやすみ」





    朝がやって来た。夜に雨が降ったのでキャンプ内には水溜りが何個もあって看護猫たちが水溜りに乾燥してしまった薬草を浸けているのが見えた。

    「おはようフェアリーリーフ」
    「おはよう」
    「よく寝た?」
    「ええ、おかげさまで」
    キャンプは朝のパトロールに行こうとしている戦士猫や、起きて来た者、食事をしている者でごった返していた。

    「フェアリーリーフ」リーフスターがフェアリーリーフを呼んだ。
    「貴方のおかげでリヴァー族は変わることができた。本当にありがとう。
    貴方のことはペコペコストリームが連れて行くわ」
    リーフスターがそう言うとリーフスターの視線はある雄猫に移動した。
    あの雄猫がペコペコストリームだろう。


    「さ、行こう」ペコペコストリームがフェアリーリーフにかけよって言った。
    「ええ」
    フェアリーリーフはこの旅がこれほど危険で困難な旅になるとは思いもしなかった…


    見えない闇がフェアリーリーフとペコペコストリームに襲いかかる…!

  • #99

    ソーレルストーム 私恋 (木曜日, 19 11月 2020 18:44)

    10章
    「ダークスター。額に星がある猫を見つけました」トラウトストームはそう言ってフェアリーリーフを前に押し出した。
    「ほう…」ダークスターはフェアリーリーフをまじまじと見た。
    「貴様、名前は?」ダークスターが言った。
    「…リーフ」と言った。
    「リーフか。飼い猫か?」
    「いいえ、野良でございます」とトラウトストーム。
    フェアリーリーフは目で伝えた。作戦開始!
    フェアリーリーフ、蹴る!
    「ぐふっ!」ダークスターはびっくりして目を見開いた。
    「何をする貴s…痛っ!」
    「よくm…!」
    「んごっ!」
    「この俺様に何をs…」ダークスターは目をぎらつかせた。
    「次はこっちだなあっ!」ダークスターが向いた方には誰もいなかった。ナイス!
    フェアリーリーフ、飛び乗る。
    「よっと」
    「この俺様が反撃しないと思ったか!」ダークスターがそう叫んだ瞬間、フェアリーリーフはダークスターの首筋を思い切り噛んだ。
    次の瞬間キャンプに響き渡るほど大きな骨の折れる音がした。
    「完全に死にましたよ」フェアリーリーフが言うとトラウトストームは泣きじゃくっていた。
    「ありがとう…ありがとう…!」
    「ダークスターがいなくなった!」
    「うわぁああん!」
    「トラウトスター。おめでとうございます」フェアリーリーフがそう言うとトラウトストームは首を振った。
    「私はもう長老になるわ。本当は貴方に族長になってもらいたいけど貴方には違う居場所がある」
    「リーフペルト。貴方が族長になって」
    「リーフスター!リーフスター!」
    リーフペルトはまだおどろいていたが
    「喜んでお受けいたします。」と言った。

    「おめでとう、リーフスター」とフェアリーリーフが声をかけた。
    「ありがとう、フェアリーリーフ。貴方のおかげよ」

  • #98

    ソーレルストーム 私恋 (木曜日, 19 11月 2020 18:26)

    9章
    「ここよ」トラウトストームの息がフェアリーリーフの耳にかかった。
    「作戦を伝えます」
    「まずトラウトストームが私をダークスターに差し出してください。そしたら私はダークスターの顎を思い切り蹴ります。そしたらダークスターは少しよろけるでしょう。よろけなくてもおどろくとおもいます。私が蹴った瞬間にリーフペルト、貴方が後ろから殴ってください。ダークスターが振り向いた瞬間にロングナイトが右耳を殴ってください。ダークスターが右を向いたらブラウンノウズが左耳を殴ってください。そしたらダークスターが左を向いたら私が顎を蹴ります。そしたらきっとダークスターは
    後ろを向いてリーフペルトを殴ろうとするでしょう。リーフペルトは私が殴った瞬間に右に回ります。リーフペルトが移動したらブラウンノウズが殴ってください。
    ブラウンノウズが殴った瞬間に私はダークスターに飛び乗ります。完全完璧にできるとは思いませんが頑張りましょう」


    フェアリーリーフの作戦はダークスターに通じるのだろうか…

  • #97

    ソーレルストーム 私恋 (水曜日, 18 11月 2020 19:47)

    9章
    「大変!猫の大群が!」ウォーリアーポーとウォーリアーポーの指導者、ローズリーフがキャンプに飛び込んできた。
    「猫の大群だと!」長老のフレームファーンが長老部屋を重い足を引きずりながら出てきた。

    「貴方たちが出ていった部族猫ね」猫の集団の一番前に立っていた猫が言った。
    その猫はフレームファーンを見て
    「フレームポー!」と叫んだ。
    「それにジェイポー!」
    「私はもうフレームファーンよ。フレームファーンとジェイリーフ」とフレームファーンが言った。
    「久しぶりね。私のこと覚えてる?フレームポーの妹。」
    「トラウトキット?」ジェイリーフが目を見張って言った。
    「ええ、トラウトストーム。」とその猫が言った。
    「トラウトストーム…。私達は再会の集いをしにきたんじゃないですよ」と言った。
    「そうね、リーフペルト。ゴホン!…」
    「私達はこの猫を捕まえたの」とトラウトストームは言った。
    「チェリートゥウィッグ!」フェアリーリーフは驚いて言った。


    「これだわ!」トラウトストームは狂ったように声を上げた。
    「星の模様…!これをダークスターに持っていけば生かしてくださる…」
    そういうとフェアリーリーフの首筋を咥えていきなり走り出した。
    「やめて!」フェアリーリーフはとっさにトラウトストームの前足を思い切り蹴った。
    「ぐっ!」トラウトストームは転んだ。その瞬間にフェアリーリーフは逃げ出した。近くの茂みに飛び込んで怯えたネズミみたいに固まった。
    「いないじゃないの!」トラウトストームは半狂乱になって仲間に言った。
    「どうしてくれるのよ!このバカ!」
    「トラウトストーム!落ち着いてください!今探しますから。…ね?」
    「見つかるわけ、ない。」トラウトストームは泣き叫んだ。
    .

    「分かりました、行きましょう」フェアリーリーフは隠れていた茂みから飛び出した。
    「ただし、首筋を加えないでください。私、自分で歩きますから。」
    「どうして来てくれるの?」トラウトストームは驚いてフェアリーリーフをみつめた。
    「貴方が困っているからです。あと部族も見てみたいし。」フェアリーリーフは言った。
    「ありがとう…ありがとう!」トラウトストームの喜びが波のように押し寄せて来てよろけた。
    「どうして私が必要なんですか?」フェアリーリーフは聞いた。
    「貴方をダークスターが一眼見たいとおっしゃったの。私達はダークスターの言うことを聞かないと殺されるの。逃げ出してもいいんだけど私達は

    部族猫でいたいから」と悲しそうに言った。
    「じゃあ、手伝います。ダークスターを殺すのを。」
    「無理よ!ダークスターはとても強いの」トラウトストームが言った。
    「みんなで力を合わせればできます!」フェアリーリーフは言い切った。
    正直、そこまで自信はないのだが。


    フェアリーリーフとトラウトストーム達の運命は?

  • #96

    ソーレルストーム 私恋 (火曜日, 17 11月 2020 21:31)

    8章(ごめんなさい!昨日のはなかったことに…!)
    「チェリートゥウィッグ?」今日は珍しくフェアリーリーフは早起きをしたのだがチェリートゥウィッグはいなかった。朝のお散歩に行っているのかな?と思っていた。
    昼過ぎになって
    「チェリートゥウィッグ、どこに行ったか知りませんか?」と聞いてみた。
    「えっ?いないの?」ミルキーウェイハートは驚いていた。あの早起きの猫がいないのだ。


    「クレセントスター!チェリートゥウィッグがいないの。」クレセントスターも目を丸くしていった。
    「いないのか?」
    「ええ」とフェアリーリーフは困っていった。指導者がいないなら訓練もできないのかしら。
    「じゃあ今日はミルキーウェイハートに指導してもらえ。
    ミルキーウェイハート、お願いします」クレセントスターはそう言うと
    「今日は晴れているな…」と呟いた。

    「ミルキーウェイハート、お願いします。で、何をやるんですか?」
    「今日は狩りの練習をしましょう。お手本を見せるからよくみているのよ。」とミルキーウェイハートはいった。ミルキーウェイハートは長い間弟子がいなかったらしいからフェアリーリーフにたくさん知恵を与えてくれるだろう。
    ミルキーウェイハートは屈んで静かに進んでいった。ミルキーウェイハートの行く先を見ると下生えにネズミが1匹いた。
    ネズミはミルキーウェイハートに気付いておらず、ひっしに地面を掘っていた。なぜそんなことをするのかフェアリーリーフには理解できなかったがそんなことはどうでもいい。
    シュッと音がしたと思うとフェアリーリーフの目の前にはネズミを咥えたミルキーウェイハートが立っていた。
    「わあっ!すっごい速いです!」フェアリーリーフは感心していった。
    「まず屈むの。足で石を蹴らないように気をつけて…そうそう、そんな感じよ。尻尾が針金みたいにピンと立ってるわよ!地面にスレスレにして。」ミルキーウェイハートの言った通りにしてみた。
    「ミルキーウェイハート!ちょっと、森の方で狩りをしてきていいですか?試してみたいんです。」
    ミルキーウェイハートは少し悩んでから
    「いいでしょう」と言った。
    「しかし、私の見える範囲でよ」と付け足した。
    「分かりました」と慎重に頷き森の方へ歩き出す。

    しばらくしてフェアリーリーフはリス3匹にネズミを1匹とった。ミルキーウェイハートにもつのを手伝ってもらった。
    「フェアリーリーフ、素晴らしいわ。戦士も顔負けだわ」と言ってくれた。
    「ありがとうございます」フェアリーリーフは顔が熱った。



    夢で


    ヒトデの部族を潰すのだ…

    と言われた。ヒトデの部族って?



    「クレセントスター!」クレセントスターは重そうに身を引きずりながら
    「なんだい?」と言った。
    「お告げをもらったのヒトデの部族を潰すって。」
    「ヒトデの部族?ヒトデヒトデ海星…海星(マリンスター)!=マリンハートの部族=フォレスト族!」
    「フォレスト族を潰すってこと?」
    「なら大変だ!」

    フォレスト族に闇が襲いかかる…

  • #95

    ソーレルストーム 私恋 (月曜日, 16 11月 2020 19:50)

    8章
    大集会でペコペコハートという雄猫に会いその猫との子供を産んでしまったフェアリーリーフ。
    素直には喜べなかった。
    「この子はサンダーキット。この子はウィンドキット。この子はシャドウキット。この子はリヴァーキット。」
    ペコペコハートとそうだんしてきめたかった。

    ペコペコハート…本当に好き。真面目だけど不真面目なところ。ああ、大好き…

  • #94

    ソーレルストーム 私恋 (日曜日, 15 11月 2020 17:18)

    7章
    ファンタジーポーは帰ってこなかった。大人に説明したいけど、スター族にファンタジーポーを連れていったなんて言ったら怒られる。でも…
    「フェアリーポー!」大きな声で思考を遮ったのはドリームポーだった。
    「ねぇっ!なんでファンタジーポーはかえってこないんだろうっ!」
    フェアリーポーは
    「さあね」と言って目を逸らした。

    いつもは爽やかに感じる風も今日は重く、フェアリーポーにのしかかって来るような感じだたった。“ジェイフェザー”に睨まれている気がする。

    スター族にいってファンタジーポーを助けなきゃ。

    フェアリーポーはイバラの茂みに「スター族に行かせて」とお願いしてイバラを突っ切った。
    そこはスター族だった。ピンクやオレンジや黄色が混ざったようなふわふわした色の場所だ。
    「ファンタジーポー?」フェアリーポーは誰もいない場所に向かって聞いたが返事はなかった。しかし、しばらくするとある雌猫がやってきた。
    「こっちよ…」その雌猫は目に星が入っている、キラキラとした毛皮を持つ猫だ。
    「貴方の名前は?」フェアリーポーがきくと
    「私は誰でもない…」と悲しそうに言った。
    「私は生きているときの記憶がない…部族猫だったということしか。だから誰でもないの」

    「ここよ。この茂みを潜って」フェアリーポーは言われた通りにすると
    ファンタジーポーを探した。

    真ん中に小さな猫が倒れていた。茶色い小さな雄。

    「ファンタジーポー!」ファンタジーポーは息をしてない。
    「どうして…嘘でしょ…嘘よね。誰か嘘と言って!」

    そういうとおでこあたりが光っている気がした。
    「何…!?」
    するとさっきの猫が茂みから飛び出してきた。
    「思い出したわ!私は…スポッティドリーフ!」スポッティドリーフがそういうと毛皮は三毛色に変わり目にあった星は消えた。

    「貴方…貴方がお告げの猫?そうよね…額に★があるもの」

    「ファンタジーポーをキャンプに連れていって。スター族がころしたというのよ。その通りだったから。」
    「どうしてファンタジーポーは殺されなきゃいけなかったの?」
    「部族を滅ぼすというお告げを受けていたからよ」
    スポッティドリーフが言うとオレンジの毛の猫が出てきた。その後ろには青い毛の猫もいる。
    「スポッティドリーフ!スター族からいなくなってしまったんじゃなかったのかい?」オレンジ色の毛の雄が言った。
    「スポッティドリーフ…会えて嬉しいわ」青い毛の猫が言った。
    「あ…はじめましてフェアリーポー。私はブルースター。こっちはファイヤスター」
    「はじめまして。会えて光栄です。あ、私そろそろ戻らなくっちゃ。」



    「フェアリーポー!それは…」クレセントスターは目を丸くしていった。
    「ファンタジーポーはスター族に殺された。あと、スポッティドリーフとブルースターとファイヤスターに会ったわ」
    「そうかそうか。」
    「ごめんな…俺もお告げのことは知っていたのに守ってやれなかったよトゥモローミッドナイト…」
    「スター族のことは止められないわ」トゥモローミッドナイトは悲しそうに言った。

    「これは…?」クレセントスターの頭に2枚の葉っぱが乗った。マダラの葉っぱとキラキラした葉っぱだ。
    「命名式だ」
    「フェアリーポー。お前はスター族から特別な力を授かった。今この瞬間からフェアリーリーフ(妖精葉っぱ)となる。このリーフはスポッティドリーフを助けたと言うこと記念してつけた。でも戦士の訓練は続ける。しかし訓練以外になぜお前に力が宿ったか調べる。それがどんな力なのかも。」
    「どんな力かわかるわ。」フェアリーリーフは言った。
    「どんなちからだ?」
    「スター族を自由に行き来できる。」
    「こいつは素晴らしぃ!」
    「おめでとう、フェアリーリーフ!」
    「ありがとう!ドリームポー!」

    この幸せはすぐに消える…また闇が襲いかかる…

  • #93

    ソーレルテイル 私恋(テキトーに略してみました) (日曜日, 15 11月 2020 14:53)

    6章
    「ここはっ…?」
    「スター族だ…私死んじゃったの?」フェアリーポーは不安になった。
    「久しぶりね、フェアリーポー」声がした方を振り向くといたのは
    「ダヴウィング!」だった。
    「あのね、貴方にお願いがあるの。ファンタジーポーをここへ連れてきて欲しいの。」ダヴウィングがそういうと後ろの茂みから目が曇った灰色の雄猫がやってきた。
    「ダヴウィング!そんなことは…」その雄猫が言い終わる前にダヴウィングは口を開いた。
    「ジェイフェザー!ブルースターもファイヤスターもお許しをくださいましたよ」ジェイフェザーと呼ばれた雄猫は目をぐっと細めた。
    「頭の中を除いても無駄ですよ。だって本当のことだから。」といい、
    フェアリーポーの方を向き
    「急いで」と言った。フェアリーポーはうなずき、ファンタジーポーを連れて戻ってきた。
    「ありがとう、フェアリーポー。貴方は戻っていいわよ」ダヴウィングがそう言ったのでフェアリーポーは自分の縄張りへ続く道へ入った。すると周りの景色が薄くなりフェアリーポーはたおれた。

    「フェアリーポー…?」囁くような声がして目を開けるとそこにいたのはドリームポーだった。
    「大丈夫?」ドリームポーがしんぱいそうにこえをかける。
    「え…?ええ。大丈夫よ」と言って誤魔化した。ドリームポーを置いてスター族にいったなんて言ったら怒ると思ったからだ。
    「ファンタジーポーは?」と聞くと首を振った。どうして…

  • #92

    ソーレルストーム 私があの猫に恋をしなければ完璧だったのに (金曜日, 13 11月 2020 18:32)

    5章
    「集会を始める。」クレセントスターが言った。ねこたちはごそごそと寝床から出てきた。
    「今日、見習いにしたい猫が3匹いる。ファンタジーキット!今この瞬間からファンタジーポーという名前になる。指導者は…トワイライトだ。
    ドリームキット!今この瞬間からドリームポーと言う名前になる。指導者は…レインボーアイだ。
    フェアリーキット!今この瞬間からフェアリーポーという名前になる。指導者は…チェリートゥウィッグだ。」フェアリーポーは嬉くてたまらなかった。
    「よろしくお願いします。チェリートゥウィッグ。」指導者にそう挨拶し、ドリームポーとファンタジーポーにウィンクをした。
    「じゃあ、今日は早速フォレスト族の縄張りを探検しましょう。」とチェリートゥウィッグが言った。チェリートゥウィッグもとっても嬉しそうな目をしている。
    「私から離れないでね。まだ知らない縄張りを1匹で歩くのは危険だからね。」と言って、ついてきてと言うようにピクッと耳を動かしトンネルの中に消えた。フェアリーポーは慌ててトンネルに飛び込んだ。トンネルは真っ暗だったがすぐに獲物の匂いがする、森へ入った。
    「わあ、フォレスト族の縄張りにこんなところがあったんだ」と呟いた。
    「フォレスト族はすごく広いの。しかも獲物もたくさん」とチェリートゥウィッグが教えてくれた。
    「フォレスト族の最初の族長って誰なんですか?フォレスト族はいつからあったんですか?」フェアリーポーが質問すると
    「長老のフレームファーンかジェイリーフに聞くといいわ」
    「マダニとりをやる日になれば教えて貰えるわよ」と言った。
    「でも今日は縄張り探検よ」チェリートゥウィッグがさらに声を明るくしていった。
    しばらく森を歩いていると小川があった。チェリートゥウィッグは小川の前で振り向いた。その目には警戒の色が潜んでいた。
    「ここの小川は絶対渡っちゃだめよ。向こうにはドブネズミが住んでいるの」と、とても厳しい口調で言った。
    「ドブネズミってどれくらい強いんですか?大きさは?」フェアリーポーが聞くと目をグッと細めて言った。
    「戦士が5匹集まってもやられてしまう。大きさは猫3匹分くらいよ」と言った。なぜ5匹集まってもやられてしまうと言うのがわかるんだろうか。大きさだって知らないはずなのに。フェアリーポーの中で一つ考えが浮かんだ。襲われたことがあるのかな。聞こうとするとチェリートゥウィッグは立ち上がって
    「向こうに崖があるの。あっちも綺麗だから行きましょう。くれぐれも落ちないようにね」と口調を和らげていった。
    フェアリーポーは自分が崖から落ちることを想像するだけで全身の毛が立ってしまう。
    「あんまり近づかなきゃ落っこないわ」とフェアリーポーの考えが丸見えのように言った。
    「ここよ」チェリートゥウィッグが見たその先にはとっても綺麗な光景が広がっていた。
    「わあ、素敵。湖もある。とても住みやすそう。広いし。どうしてあっちを住処にしなかったんですか?」フェアリーポーがそう聞いた。
    「それも長老に聞くといいわ。ききたいことがたくさんあるなら今日マダニとりにしましょう。やり方を教えるわ」

    「マダニとりに来ました、フレームファーン、ジェイリーフ」フェアリーポーが言うとジェイリーフの目が光った。
    「それだけじゃないわね、マダニとりをみずからしたがる者なんてそうそういないわ」と言った。
    「実は…その通りなんです。聞きたいことがたくさんあるんで」とフェアリーポーは恥ずかしそうに下を向いていった。
    「なんでもお聞き。私らの話を聞いてくれる猫なんてしさしぶりだわ」とフレームファーンがしみじみと言った。
    「何が聞きたいんだい?」ジェイリーフが聞いた。
    「フォレスト族の…最初の族長について聞きたいんです。どんくらい前にフォレスト族は出来たんですか?」
    「そうね…私たちがまだ見習いの頃よ。最初の族長はマリンハート。あの時はスターと言う名前をつけなかった。マリンハートがフォレスト族を作ったの。」ろジェイリーフが答えた。
    「じゃあ、マリンハートがフォレスト族を作るまでどこで暮らしていたんですか?」と聞いた。
    「部族だよ。フォレスト族の他に5つの部族がある。私たちはその部族から逃げ出した。その部族は私たちを滅ぼすのが目的と分かってしまったからね。」とフレームファーン。
    「その部族ってどこにあったんですか?」
    「遠い、湖のあるところさ。お前さんはもう崖へ行ったのかい?その崖から見える湖だよ」
    「さっき、行きました。あそこに住んでたんですね」
    「ええ。でも私たちは幼い頃にここに来たからあまり覚えていないけどねえ」とジェイリーフが言った。
    「わたし、その部族に行ってみたい!」フェアリーポーが言った言葉に長老達は目を見開いた。
    「なぜ行きたいんだい?平気で殺しをする猫ばかりさ」とジェイリーフが履き捨てるように言った。
    「そういえばこの前キラキラした猫に会って…あっ!」フェアリーポーはあの事を言うと時間が戻ることを思い出した。しかし、時間は戻らなかった。
    「どうしたのかい?」フレームファーンがフェアリーポーの顔を覗き込む。
    「いいえ、大丈夫です。その猫の名前はダヴウィしか聞き取れなかったです。」
    「ダヴウィ…?もしかしてダヴウィングかしら」とフレームファーンが言った。
    「ダヴウィング?」フェアリーポーが首を傾げると
    「ずーっと昔の猫よ」と教えてくれた。
    「もしかして貴方はあの崖にいったの?」とジェイリーフに言われてしょうがなく頷いた。
    「ごめんなさい。でもこの話をすると何故か昨日の朝…出かける前に戻っちゃって」と言った。
    「もしかしたらあなたはスター族に行きかけたのかもね」
    「スター族?」
    「死んだら行くところよ」

    「今日はどうもありがとう。また来ますから!」フェアリーポーはそう言って長老部屋をでた。
    なんだか不思議!

  • #91

    ソーレルストーム 私があの猫に恋をしなければ完璧だったのに (木曜日, 12 11月 2020 17:30)

    ウォーリsありがとうございます!実はジェイリーフとフレームファーンはマリンハート達のものがたりの方のジェイポーとフレームポーです!
    4章
    「寒いっ!」フェアリーキットは寒さで起きてしまった。なんて寒いんだろう。
    「フェアリーキットも起きたの?」コケの下から声が聞こえた。
    「私も起きちゃったのよ。」と言って出てきたのは双子の姉妹、ドリームキットだ。
    「ね、せっかくみんな起きてないからキャンプの外へ探検しに行かない?」ドリームキットが提案した。
    「でもそれは戦士の掟に反するんじゃ…」フェアリーキットは正直言って反対だった。見習いにさせて貰えなくなるのは嫌だ。
    「平気よ!だって私たちは戦士じゃないから掟はないわ」確かにドン引きキットの言っていることはあっている。
    「そうね…じゃあ私も行こうかしら」フェアリーキットは同意した。フェアリーキットは高嶺の花と言われるほどお嬢様みたいだが実はドリームキットみたいにばたばたと遊びたいのだ。
    「起こさないように出ましょう」フェアリーキットはすごくどきどきしていた。心臓の音で親達を起こさないかと心配するくらい。
    「なんか、戦士の任務みたいだわ」フェアリーキットは呟いた。
    「そうね」とドリームキットが言った。
    「臭いけど、用足しの方からいきましょう。そうしたら怪しまれないわ」とドリームキットが言った。
    「ええっ!いやよ」
    「見習いになれなくなるよりマシよ」ドリームキットはそう言い、さっと尻尾を振って入っていった。
    「…分かったわよ」フェアリーキットはドリームキットの後ろをついていった。
    「どこに行くの?」フェアリーキットは心配になった。あまり投句に行きすぎると帰り道がわからなくなっちゃう。
    「チェリートゥウィッグが言ってた、崖。とっても朝日が綺麗って言ってたもん。」そう言ってからドリームキットは付け足した。
    「朝日が登る時までに、部屋に戻って寝なきゃいけないけど」
    「見て…!星よ。あれは…?側でカサカサっと音が鳴り茂みから1匹の雌猫が出てきた。
    「保育部屋に戻りなさい。ここは貴方達のくる場所じゃない。来るにはまだ早すぎる」と雌猫が言った。その猫の毛皮は星屑がついたキラキラした毛皮だ。
    「貴方のお名前は…?」フェアリーキットは聞いた。こんな猫見た事ない。
    「私はダヴウィ…あっ!」その猫が悲鳴をあげた。そしてものすごい早さで空を走っていった。
    「なに?今のーー…」周りの景色が薄くなってきた。
    「きゃっ」フェアリーキットは驚いて目を開けるとそこは保育部屋だった。
    「あれ…?」さっきの出来事、ドリームキットは覚えているだろうか。
    「フェアリーキットも起きたの?」コケの下から声が聞こえた。
    「私も起きちゃったのよ」
    「ね、せっかくみんな起きてないからキャンプの外に行ってみない?」さっきと同じことをドリームキットが言っている。
    「私を試しているの?ドリームキット。さっき出かけたじゃない」フェアリーキットが言いかけると、周りの景色が薄くなっている。
    「きゃっ」フェアリーキットはまたかと思いながらも驚いて目を開けると、
    「フェアリーキットも起きたの?」とコケの下から声が聞こえた。
    フェアリーキットは無視してもう一度寝た。
    「フェアリーキット!いつまで寝てるつもり?」声が聞こえたかと思うと耳を叩かれた。
    「痛いってば」振り向くとライムキットがいた。
    「あら、おはようライムキット」
    「うん、おはよう」
    いつも通りだ。
    「ドリームキット、さっきの見た?周りの景色が薄くなってー…あっ!」
    周りの景色が薄くなっている。あの話をすると、元に戻る。すごい発見をしちゃったかも!
    とりあえず、話さないようにしよう、とフェアリーキットは心に決めたのだった。

  • #90

    ウォーリ (水曜日, 11 11月 2020 18:54)

    完結おめでとうございます。
    (私があの猫に恋をしなければ完璧だったのに)もがんばってください。

  • #89

    ソーレルストーム 私があの猫に恋をしなければ完璧だったのに (水曜日, 11 11月 2020 18:54)

    主な登場猫
    族長 クレセントスター(三日月星)
    副長 バブルフォール(舞う泡)
    看護猫 カモミールパフューム(カモミールの香り)
    戦士猫ミルキーウェイハート(天の川のように広い心)
    レインボーアイ(虹色目)
    スノーフレークペルト(雪の結晶毛皮)
    ティアドロップ(涙の雫)
    トワイライト(薄明かり)
    トゥインクルハート(光る心)
    フレグランスファー(いい香りの毛)
    チェリートゥウィッグ(さくらんぼ小枝)
    ローズリーフ(薔薇葉っぱ)
    ブルーストライプ(青縞)
    母猫
    ステッピングストーン
    トゥモローミッドナイト
    子猫
    ファンタジーキット
    ドリームキット
    フェアリーキット
    ライムキット
    マリーキット
    長老
    フレームファーン
    ジェイリーフ
    見習い
    ウォーリアーポー
    マリーゴールドポー
    コスモスポー
    シーダーポー

  • #88

    ソーレルストーム 私があの猫に恋をしなければ完璧だったのに (火曜日, 10 11月 2020 21:17)

    3章
    「痛いっ」保育部屋から悲鳴が聞こえた。
    「ママ、きいて!ファンタジーキットが爪を出して攻撃してきたからわき腹から血が出ちゃった」ファンタジーキットの妹、ドリームキットだ。
    「こら、ファンタジーキット!見習いにさせてもらえないわよ!」
    トゥモローミッドナイトは怒って言った。
    「平気だよ!ぼく、サンダーサウンドに指導してもらうって決めたんだ!」
    「指導者は族長が決めるのよ」ドリームキットが偉そうに言った。
    「ドリームキットは今日から「エラソーニキット」な!」
    「変な名前!」


    「ドリームキット!ファンタジーキット!私、今日見習いになるの!」
    そう言ってこっちに走ってきたのはウォーリアーキットだ。
    (ウォーリアーキットってかっこいい名前…だわ)

  • #87

    ソーレルストーム 私があの猫に恋をしなければ完璧だったのに(新小説の名前です) (火曜日, 10 11月 2020 19:50)

    2章
    保育部屋から、子猫の楽しい声が聞こえる。
    あの子を殺すことはできない。あの猫のせいで「部族か滅びる」のでも、あの子は私の孫よ。ああ、私があの猫に恋をしなければ完璧だったのに。
    「悔しい」痩せた雌猫…トゥモローミッドナイトが言った。
    「誰?」母猫の警戒した声が聞こえた。
    「ママ、どうしたの?」子猫が心配そうにコケの下に潜る音がした。
    「ステッピングストーン、ファンタジーキットを見ていてくれない?外で声がしたから見てくるわ」
    「気をつけてね」ステッピングストーンと呼ばれた母猫が答えた。声からすると結構年長のようだ。
    トゥモローミッドナイトがかさかさという音を立てて保育部屋から出てきた。
    「ここよ」トゥモローミッドナイトの母親の私が声を出した。
    「お母さん?」トゥモローミッドナイトは私をジロジロ見て
    「お母さん!」と言った。トゥモローミッドナイトはまだ若い。戦士になったのは1ヶ月ほど前だ。戦士昇格した瞬間、子供がいることを伝えた。
    私はトゥモローミッドナイトが見習いになって2ヶ月の頃、私は看護猫なのに子供を持ってしまった罪を償うためにトゥモローミッドナイトが寝ているときに死のベリーの食べて自殺した。
    「どうしてっ…ここに?」トゥモローミッドナイトは真剣な目で問いかけた。
    「酷い話をするわ…。私のせいよ」
    「早く話して!」トゥモローミッドナイトが急かした。
    「ステッピングストーンに怒られちゃう」
    「分かったわ。いきなり驚くと思う」
    「ファンタジーキットを殺して欲しい」もちろん、トゥモローミッドナイトは怒った。
    「は?いくらお母さんの頼みだって殺さないわよ。なんで殺さないといけないの?」
    「実はね、ファンタジーキットは部族を滅ぼすの」
    「嘘よ!そんなわけないわ!スター族が未来に行けるなんて聞いたことないもん!」トゥモローミッドナイトは子供のように駄々をこねた。
    「未来のは行けないわ。ただ、スター族には猫の背中にその猫のやることが見えるの」
    「だから分かってた。貴方が部族を滅ぼすのを手伝うってことも」
    「私は部族を滅ぼしたりしない。ファンタジーキットも同じよ」
    「じゃあ、貴方は私に殺されるか、ファンタジーキットに殺されるか、選んで。明日の夜明けにまたくるから。決まってなかったら私が殺す。いいわね。」
    「んっ…!?」トゥモローミッドナイトは困った顔をしたかと思うと真剣な顔になり
    「私は、ファンタジーキットに殺される!」と言った。
    「分かったわ。どんな事になっても、もう知らない」
    「お母さん…」トゥモローミッドナイトは悲しそうな顔をしたが私はもうスター族に行っていた。
    ごめんね、トゥモローミッドナイト。こうするしかないのよ…

  • #86

    ソーレルストーム 新小説 (月曜日, 09 11月 2020 20:52)

    1章
    「あの猫は、生まれてきてはいけない」縞模様のグレーの雄猫が唸り声で言った。
    「殺しますか?」とイバラのトンネルから出てきた痩せた雌猫は聞いた。
    「殺せるものなら殺してみろ。あの母猫が邪魔で殺せやせん」そう言って尻尾を振った。
    「簡単に殺せるなら、この予言だって降りる必要はないんだよ」
    「そうですね」雌猫はため息混じりで話し出した。
    「私があの猫に恋をしていなければ…こんな事にはならなかった。ごめんなさい…」
    「お前は関係ない。いくらあの猫の祖母であっても。このお告げはあの猫の行動のせいで降りるんだ。いくらお前でも、あの猫の行動を防ぐことはできぬ」
    「……」雌猫は黙り込んでしまった。

    私はあの猫が部族を滅ぼすのをただ眺めることしかできない。なんて無能なの…

  • #85

    ソーレルストーム 大事なお知らせ (月曜日, 09 11月 2020 20:07)

    ほんっとうにすみません!旧小説捨てて、新しい小説書きはじめたいので、旧小説を停止します!
    20章のネタバレしますね。20章、ソーレルテイルが驚いたわけはファイヤスターが目の前にいたからです。ほんっとうにすみません!

  • #84

    ソーレルストーム 旧小説 (月曜日, 09 11月 2020 16:54)

    19章
    「お父さん?」小さな納屋に、スクワーレルフライトの声が響く。
    「ここにはいなそうね」小柄の三毛猫が悲しそうに呟いた。
    「そうね、ソーレルテイル。もうどこかへ行ってしまったのかしら…怪物に轢かれていないことを願うわ。小さな姿ってこと忘れちゃうんだもの」

         安心しなさいんな

    サンドストーム…母の声が聞こえる。亡くなった母の声が。

         お父さんは見つかりますよ

    「本当に!?どこにいるの!?」スクワーレルフライトは思わず大きな声を出してしまった。みんなには聞こえないんだった。
    「どうしたの…?スクワーレルフライト」ソーレルテイルがオロオロしている。
    「頭に蜂でも湧いたの?」
    「失礼なっ!」
    「サンドストームの声が聞こえたのよ。」そう言って空を見上げた。

    スクワーレルフライトの頭上でキラッと星が流れた。ありえない。今は昼よ。星が見えるはずない。
    「スター族からのお告げだわ!」
    「さらに向こう…はスター族…!?」
    「お父様は死んでしまったの!?」
    「まだ死んだとは決まってないわよスクワーレルフライト…スクワーレルフライト!!!!!!」

    ソーレルテイルは何に驚いたんでしょうか?続きをお楽しみに!

  • #83

    ソーレルストーム 新小説が終わった後の話 (日曜日, 08 11月 2020 22:38)

    「マリンハート?アップルリーフ?」ムーンライトの声は震えていた。
    「どこにいってしまったの…?」ムーンライトは微かな匂いを感知した。
    「血の匂い…?まさか!」ムーンライトは頭を左右に振り、目を開いた。
    「こっちだわ。」嘘でしょ…マリンハートとアップルリーフの匂いがする。
    「マリンハートにアップルリーフ……!」そこには光を失ってさえ綺麗な目をしているマリンハートとアップルリーフが倒れていた。
    「どうして…どうして…」ムーンライトは溢れた涙を見つめた。
    「貴方は…なぜ死なないといけないの…まだ若いじゃない」マリンハートにもアップルリーフにも戦った後はない。自分たちの意思だろう。
    「ああ…どうして…」ムーンライトはしばらくそこに立ち尽くしてしまった。
    マリンハートとアップルリーフはもう空に居るんだわ…
    そう思い、空を見上げた。するとグレーと茶色の猫が現れた。そしてムーンライトの方にかけよって来た。
               ムーンライト
    はっきりと聞こえた…
    マリンハートとアップルリーフは少し微笑んで
               スター族で待ってるわ
    と残した。
    「ううっ…あうっ…」

    「どうしたんだムーンライト…、あ!!!!!!!」
    「どうしよう、バードファー…」
    「2匹を看護部屋に運ぼう。今日はお通夜をしよう」
    「うん…」まだムーンライトには信じられなかった。昨日まで一緒に笑って 一緒に暮らして ずっとそばにいたのに…

            置いていってごめんねムーンライト…

    もうマリンハート達の姿は見えないけど聞こえた。

           フォレスト族は私が仕切る!



    「マリンハート。そろそろ朝日が登ってしまう。早くきなさい」とミスティローズが言った。
    「ええ、分かってる。でも、私たちは本当にいい判断をしたのかしら」
    「貴方が満足ならそれでいいのですよ、マリンハート」ミスティローズは笑っていた。
    「お母さん…!」

    ………………………小説完………………………………………………………

  • #82

    ソーレルストーム あとがきと最終話の解説 (日曜日, 08 11月 2020)

    新小説、終わりということで。ここからは旧小説…ファイヤスターが生まれ変わった方と新小説の番外編などを投稿しようと思います!ここに投稿するのはダメだとわかっているのですがBBSに投稿が出来ないのでお許しください。
    最終話の解説もするつもりです。

    最終話の解説
    最後に私も行く、もう一人ぼっちになりたくないとアップルリーフが言った訳と、最後なんで終わってしまったかの解説をしようと思います。
    まず、「もう、ひとりぼっちになりたくない」とアップルリーフが言ったわけをお伝えします。
    なぜそう言ったのかは、アップルリーフの過去にあるんです。
    アップルリーフは父親はスカイフライトだということは知っていました。
    しかし、母親はダークナイトという雌猫だと思っていました。ダークナイトもスカイフライトもアップルリーフが見習いになる前に亡くなってしまいました。アップルリーフは兄弟がいなかったので(マリンハートが兄弟ということは知らなかった)しかも、見習いになってからは見習いのみんなに、「アップルリーフと親しくなると死ぬ」という噂が流れてしまったため、ずっと一人ぼっちでした。そこでマリンハートの誘いに賛成したのです。やっと姉が見つかったのに、姉もいなくなるのが嫌だったので、マリンハートについていったのです。

    なぜ終わったのか。
    わかりにくかったと思いますが、「お母さんに会いに行く」は「スター族に行く」という意味です。
    つまり、死ぬということなのです。アップルリーフも行きたいと言ったので、2人で死んだという事です。この小説はマリンハートが主人公なので、主人公が亡くなってしまったためこの小説は終わったということなのです。

  • #81

    ソーレルストーム 新小説 (日曜日, 08 11月 2020 13:16)

    23章「告げられた真実」
    「ト。ート。ハート。ンハート。リンハート。マリンハート。」だれっ!?!?!?
    「貴方は…だれ?」
    「私は…ミスティローズ。貴方の母親よ」マリンハートは驚いた。
    「嘘よ!私のお母さんはレインプールよ!」ミスティローズはすこし悲しそうな目で
    「ごめんね…」と言った。
    「私は昔に亡くなった。はるか昔。貴方は私が死んでしまっても、奇跡的に生まれてきた。そこで仲良しだった、レインプールにお願いしたの。あの子達…ミスティポーとアクアポーはレインプールの子。だから…貴方は…ミスティポー達から仲間外れにされてしまっているの…。ごめんなさい…ごめんなさい…私が死ななければ、貴方は悲しむ必要がなかった…
    リーフペルトも変わってしまった…。そう、リーフペルトの子供達…ウィングスカイ達は貴方の従兄弟ではない…」
    「本当にお母さんなの?」マリンハートはまだ疑っていた。
    「ええ。私と貴方はとっても似ているでしょう。レインプールは茶色い毛でしょう。似てないわ、全く。」
    「じゃあ、私のお父さんは誰なの?」
    「貴方のお父さんは…」ミスティローズは言葉を切った。
    「本当に知りたいの?」マリンハートは目を瞑って深呼吸をしてから、
    「ええ。知りたい」と言った。
    「リヴァー族の…スカイ…フライト…」ミスティローズの姿は徐々に薄くなっていった。朝日が登っちゃう!
    「貴方はっ…アップルリーフ…リヴァー族のアップルリーフの姉よ…もう亡くなってしまったけどブルー…」
    「お母さん!また、会いに来るからっ!お願いだから、私とアップルリーフが死ぬまでスター族で待ってて…私はお母さんのことずっと覚えておくから…ね?お父さん…スカイ…フライトに…も…伝え…て…お願…い…」
    「もうっ…これ以上日に当たらないでっ!」
    「また…ね…」そう言ってミスティローズは空へ走っていった。スター族の猫は、誰にも覚えてもらえなくなるか、太陽の日に当たり続けると亡くなって、みんなの記憶から自動的に消えることになってしまう。だからスター族は雲でできているにだ。

    「アップルリーフ、実はね…」
    「そうなんだ…お姉ちゃん…だったんだね」

    「アップルリーフ、私はお母さんに会いに行きたいと思うの。だからこれからここ、フォレスト族はアップルリーフが仕切って」
    「なら、私も行く。」
    「もう、ひとりぼっちになりたくない」
    「そうね」
    〜新小説完〜

  • #80

    ソーレルストーム 新小説 (日曜日, 08 11月 2020 12:36)

    22章「コケ泥棒」
    もう、枯葉の季節。でも薬草はしっかり生えてるし、今の所、風もグリーンコフもホワイトコフも感染していない。獲物もたっぷりだし水もしっかりあるしここは周りが川で囲われている(最初は囲われていなかった。)
    しかも、この前バードファーがリングスター達を追い払った。最高!
    もう、エメラルドストーンも同じ部族だから恋をしても構わないんだけどバードファーも……
    「どうしたの、マリンハート。落ち着きがないわよ」そう言って耳を軽く叩いたのはムーンライトだった。
    「あ…、ムーンライト…」マリンハートはそう言うと「眠いから、寝るね。おやすみ、ムーンライト」と付け足して寝床へ入った。1人になりたい。
    「ん……?」
    「あっ!コケがない!」マリンハートが大きな声をあげたので広場にいた猫達はマリンハートの方へやってきた。
    「どうしたんですか?マリンハート。」アップルウィングだ。
    「寝床のコケがないの!みて、ほらっ!」
    「本当だっ!!!」
    「どうしてっ?」
    「マリンハート!看護部屋のも見習い部屋のも戦士部屋もないですよぉっ!」
    「どうしよう?って言うか誰がやったの?猫じゃないかも……?」
    「私は、ハタネズミを5匹食べるくらいの時間くらい前に寝床にいましたけど」と口を挟んだのはジェイポーだ。
    「その時はコケはありましたよ」ジェイポーの言ったことは本当だろうか?でもジェイポーは見習いよ!1匹で、こんな短時間でこんな大量の苔を持てるはずがない。しかもコケは結構重いから、あるなら、近くにあるかも。
    周心声届!大量のコケを探して!

    コケの匂い…?

    「貴方たちっ!?」

    マリンハートは駆け寄った…そこにいたのは?

  • #79

    ソーレルストーム 新小説 (土曜日, 07 11月 2020 12:50)

    21章
    「マリンハート!!!!!!大変ですっ!」そう言って駆け寄ってきたのはウィングスカイだった。
    「どうしたの、ウィングスカイ。落ち着いて」
    「落ち着いて何ていられません!だって、サンダーぞく、シャドウ族、ウィンド族、リヴァー族が来ています!隠れて!そこの岩壁から尻尾20本分くらいにいます!」
    「みんなは!?」
    「とりあえず岩壁に身を伏せています。」
    「そう、わかったわありがとうウィングスカイ」

    本当だ!アクアフェザーの匂い。ストロベリーテイルもいる。リーフぺるとも!
    どうしよう、ばれたら大変だわ…

    周心声届!お願い!戦士部屋に隠れて!入らなかったら見習い部屋も使っていい。お願いだから外に出ないで!静かに移動して!
    留戦士固!マリンハートの周心声届で猫達は固まった。
    「ここら辺から全部族が混ざったような匂いがするな…」
    リングスターだ。
    周心声届!泥を身体中につけて!そしたらリングスター達がいるところにって!

    「何か御用かな?」低い声で言ったのはバードファーだ。
    リングスター達は驚いている。
    「ここは私たちの縄張りだぞ…」リングスター達は後退り
    「25匹の猫を知りませんか?」と聞いた
    「んなものは知らん!」バードファーがすごいけんまくで怒った。
    「す、すいません!貴方のお名前はなんて言うんでしょうか?」
    「私はヴァードだ。こちらはヴァリンそこの猫はヴウンだ。そなたの名前はなんと言うのだ」
    「私はリングスターです。こちらがリーフペルト、こちらがストロベリーテイルです」
    「変な名前だな、リングなんとか。わしらには関係ないから、さっさといけ、さっさと!」バードファーはそう言うと歯を向いて
    「わしらの縄張りから出るか、わしらに殺されるか、どちらが良いか喃(のう)」
    「出て行きます。もう二度と来ないとお約束いたします。ヴァード」
    「よかろう」

    周心声届!後でしっかり泥を落としましょう。寝床にたら大変だわ!
    後ろでくすくすと誰かが笑った。どっかいって、リングスター!!!!!!

  • #78

    ソーレルストーム 新小説 ハートフットはハートフレイムに変更です。 (金曜日, 06 11月 2020 21:04)

    20章
    マリンハートは少し昔の部族が恋しくなってきた。でもここ…フォレスト族はとってもいい部族。楽しいし、自由よ。ごちゃごちゃいう年長の戦士もいないし。まあ、私がそうならないように気をつけないとなんだけど。
    「マリンハート?もう起きてらしたんですね。声をかけても返事がないので入ってきちゃいました!大丈夫ですか?」そこにいたのは最年少のフレームポーだった。
    「えっ?ええ。大丈夫よ」マリンハートは少し口籠った。声をかけられた覚えなんてない。私は耳がいいところが自慢なのに…!少し悔しくなった。
    「そう、それならいいんですけど。」フレームポーは少し不思議そうに言った。
    「何か私に用があったんじゃないの、フレームポー?」
    「あの、、、実は夜明けの狩りに出かけたんですよ。そしたらこんなに大きなハタネズミが取れたんです」そう言ってフレームポーが獲物置き場から取り出したハタネズミを見てマリンハートは絶句した。
    「え!これ貴方よりデカイじゃない!どうやって捕まえたの?」するとフレームポーは下を向いて恥ずかしそうに話し出した。
    「僕が見つけて飛びかかったんですけど押さえきれなかったから近くにいたタイガーフェザーに手伝ってもらったんです。」
    「でも、こんなデカイのに飛びかかるのは勇気のいることよ。素晴らしいわ、フレームポー。戦士になる日は近いかもね」
    「これ、マリンハートが食べてください」フレームポーは前足でハタネズミをマリンハートの方に押した。
    「えっ、でも」
    「マリンハートに食べてもらいたいんです」マリンハートはまさかとは思うけど死のベリーとか入っていたら嫌なので少しだけ匂いを嗅いだが悪い匂いはしない。
    「ありがとう、フレームポー。いただくわ」
    マリンハートは改めて、この部族は素晴らしくて仲がいい。私は幸せものだわ。と実感したのだった。

  • #77

    ソーレルストーム 新小説 (木曜日, 05 11月 2020 19:54)

    19章
    「4匹とも、合格よ!おめでとう!」
    「私たち、戦士になれるんですか?」目を丸くしていったのはハートポーだ。
    「ええ。でも今日は寝ずの番よ。4匹でね」


    「自分で獲物を捕まえられる年齢のものは集まって。集会よ!」
    猫達がぞろぞろと集まってきた。バードファーとムーンライトの近くでは4匹がせっせと毛を整えている。
    「今日、戦士昇格のためのテストを行ったの。全員合格よ。戦士が増えるのはとっても嬉しいことね。」
    「ウィングポー!」ウィングポーは目をキラキラさせながらも、緊張と不安でいっぱいのようだった。
    「貴方はフォレスト族に忠実な戦士に…今この瞬間から貴方はウィングスカイ(空へ羽ばたく翼)と言う名前になります。
    スノーポー!貴方は今この瞬間からスノーペルト(雪毛皮)と言う名前になります。
    ドリームポー!貴方は今この瞬間からドリームナイト(夢を見る夜)と言う名前になります。
    ハートポー!貴方は今この瞬間からハートフット(心足)と言う名前になります。」
    「これで集会を終わります」

  • #76

    ソーレルストーム 新小説 (木曜日, 05 11月 2020 17:42)

    18章
    「ウィングポー達!今日は晴れているわね」マリンハートの声が広場に響く。
    「テスト、やるんですか?」ウィングポーがそわそわと足踏みした。
    「やりたくないの?」
    「いいえ!」そう言ったのはウィングポーではなく、ドリームポーだった。
    「そう。じゃあ早速夜明けの狩りに行ったバードファーが帰ってきたらテストよ。」見習い4匹はマリンハートの周りをぐるぐる回ってバードファーが来るのを待っていた。
    「あ、バードファーよ!」と言ったのはスノーポーだ。
    「そんなに熱く出迎えられると照れるな。わかった、わかった。テストだろう?」
    「じゃあテストを始めます。制限時間内に、何か3匹捕まえられたら合格よ。始め!」
    見習い達は一斉に森へ駆け出した。
    「怪我しないで帰ってくるかしら…」
    「そうね。じゃあ、私たちもそろそろ行く?マリンハート。」
    「ええ。行きましょう、ムーンライト。」



    (ハタネズミだわ!)ウィングポーは早速獲物を見つけていた。
    ウィングポーはあっという間にハタネズミを捕まえた。
    「順調だわ」ウィングポーはそう呟いた。近くに指導者がいるとも知らずに。
    (リスだわ!また見つけちゃった!ラッキーね!)ウィングポーは地面を這うように進みリスとウィングポーの間は尻尾一本分くらいになった。リスはウィングポーに気づいていない。
    またも素早く捕まえた。
    (あと1匹だわ!きっとみんな驚くわよ)ウィングポーはニヤッと笑ってさらに森の奥深くへ走って行った。

    スノーポーはイライラしていた。リスを捕まえてから、時間がものすごく立っている。
    (この森にもう獲物が1匹もいないんじゃないかって暗い気配がしない。)

    4匹は戦士になれるの?

  • #75

    ソーレルストーム アップルリーフとブラウンウィングの寝ずの番 (水曜日, 04 11月 2020 19:42)

    「では、はじめます。ようい、スタート!」マリンハートのそういい立ち去って行った。残された2人は何故か笑いが堪えきれなかった。
    「んふ」アップルリーフがついに笑いを漏らした。ブラウンウィングのつられて笑ってしまった。
    ア「っふふ」         ⚠︎アやブはそれぞれの名前の頭文字。
    ブ「ーッフ」           誰が喋っているかを表します。
    ア「あひ」
    ブ「あははあははは」
    マ「こら、笑っちゃだめよ!あなた明日はマダニ取りを手伝ってちょうだいね。」
    ブ「んふ!?」
    ア「ズウウウウ!」鼻で音を出した。
    ブ「んふふ」
    ア「ふぅ」
    マ「戦士を取り消そうかしらー?」
    ア「ギクっ」
    ブ「ギクっ」

    結局2人は火が昇るまで小さな小さな声で笑い続けていたのだ。
    「終わりよ」
    ア「あはははっはっはっっはっっは」
    ブ「やめてよあははははっははっは」
    「マダニとり、手伝ってね」
    アとブ「えええええええええええっーーーー」