これって、台風!?
サマーポーは怪我したところをかばいながら看護部屋に向かった。
「シンダーペルト!いらっしゃいますか?」
サマーポーが呼ぶと、シンダーペルトが足を引きずってこっちへやってきた。
「なあに?あっ、サマーポー、やっときたわね」
シンダーペルトは青い目にイライラとした表情を浮かべている。
「『毎日怪我を私かスプリングポーに見せなさい』っていったわよね?おかげでやるべき仕事ができないじゃない!どうしてくれるのよ!」
サマーポーは驚いて耳を疑った。
シンダーペルトはいつも以上にぴりぴりしている。怒ったってこんなに乱暴な言い方はしない。
また、妹のスプリングポーもいつものようにべらべらしゃべらない。
何かあったのだろうか?
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「よし、きょうはこれくらいにしておこう」
指導者のファイヤハートは満足そうにのどを鳴らした。
サマーポーたちは訓練場の谷間で戦う練習をしていたのだ。
突然、突風が二匹の毛を乱した。
「うわわわわ・・・・・けっこうつよいかぜだな。嵐でも来るのか?」
サマーポーが空を見上げると、ファイヤハートの言ったとうり、巨大な雲がこっちへやってくる。
「なんかいつも以上に大きいですね」
「そうだな。とにかくキャンプに戻るか」
サマーポーはキャンプへ着くと、ウィンターポートフォールポーのところへ行った。
「どうだった?訓練は」
「まあまあだよ。疲れたけど!」
「それより、一雨きそうじゃないか?」
「そうね。サンドスームも・・・きゃぁ!」
ウィンターポーの話を雷がかき消した。
それと同時に強風と川の水を全部持ってきたようなすごい量の雨が降ってきた。
「みんな!部屋に入りなさい!」
ブルースターの声が聞こえた。
ガラガラドッシャーン!
雷が木に命中し、ミシミシと音を立てて崩れ落ちた。
と同時に、誰かの悲鳴が響いた。
サマーポーが見に行こうとすると、ブルースターの声が再び響いた。
「全員、サニングロックスに非難しなさい!あそこなら木がないから!戦士のみんなは長老を手伝って!見習いは先に避難して!いそいで!」
サマーポーはキャンプをとびだした。
残りのみんなも我先にと出てくる。
サマーポーは、雨と風と雷で破壊されていくキャンプを背にしてサニングロックスへと続く道をたどった。
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「みんな、大丈夫?」
サマーポーは震える声で聞いた。
大丈夫なはずがない。
キャンプはすっかり破壊されているだろうし・・・・・・・・・
シンダーペルトが木の下敷きになったのだから
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どうでしたか?四章は
台風にキャンプを壊される、というストーリーなのですが・・・
やっぱり長いのはきつい!