最後の敵は・・・?
サマースカイは不思議な空間にいた。
あたりには兄弟たちの姿はなく、何もない。
さっきの洞穴は消え、青い空間に自分はいる。
猫の気配に気づき振り返るとあいつがいた。
・・・そう、ポイズンテイル。
「お前の命はもらった」
不意に言う。
「死ねっ!!!」
その恐ろしい言葉とともに紫色の物体が落ちてくる。
「うわっとっと」
必死によけながら相手は容赦なくきりつける。
「いたっ!!」
尻尾の激痛に振り向くと思いっきり噛みつかれていた。
「尻尾だけはやめてくれっ!!」
尻尾を思いっきり振って相手も吹っ飛ばすと、必殺猫パンチをお見舞いした。
ポイズンテイルは一瞬ひるんだように見えたが、木によじ登って隠れた。
サマースカイには紫色の毛がすぐに分かったので、飛び掛って致命傷を負わせようと構えた。
・・・が、あることを思い出して足がすくんだ。
こいつは兄弟だ。
血のつながった兄さん。
そのとき敵が飛び掛ってきた。
サマースカイはよけることが出来ず、無様にひっくり返った。
とっととよけてかみついちゃえ!!
・・・頭では分かっている。
でも行動に移せない・・・
こいつは敵でもある。そして兄さんでもある。
何も出来ないままサマースカイは岩場に追い込まれた。
ポイズンテイルが首を狙おうと構えた。
助けてください!スター族様!!
僕はこのまま死んでしまうのなら、兄弟と部族をお守りください!!!!
「お前の命はもらったぞ」