真実を告げるとき
「さあ、話してちょうだい」
ブルースターの声が静かに響く。
部屋の外は一族のみんなの興奮した声でうるさい。
サマースカイがこっちをチラッと見た。
ウィンタースノウは励ますように頷いた。
「族長、僕たちの生まれる前のことを覚えていますか?」
「ある予言で追放された四兄弟を」
その言葉を聞いてマリンファーの目に不安がよぎった気がした。
「ああ・・・・・もしかして・・・・見習いになってすぐに追放した・・・・・」
「そうです。ダークライトニング、ポイズンテイル、マッディストリーム、シャドウクローです」
「父さんと母さんは・・・・一番知っているはずでしょう?」
ウィンタースノウも言う。
「だって・・・・・・だって・・・・・・・・」
マリンファーの震える声が毛皮の下まで伝わってくる。
「あの子達は・・・・・・予言上で・・・・・・・一族を滅ぼす猫だって・・・・・・・・言ってたじゃない・・・・・・・・」
「そうだ・・・・シンダーペルトが・・・・・スター族からのお告げを・・・・・・」
マリンファーの言葉にシャイニーハートが付け加えた。
「本当に父さんや母さんはそのお告げを信じたの!?」
スプリングフラワーが怒ったように言った。
「でも!自分の息子だろ!?」
フォールリーフの怒りを抑えた声もむなしくでた。
「だって・・・・・・看護猫のお告げなのよ・・・・・・?」
ブルースターも言った。
「はっきり言わせてもらいますが・・・・・・お告げのとり方が間違っています!」
サマースカイがきっぱり言った。
「え・・・・だって・・・・」
「間違いです!族長は、罪もない四匹を追放したんです!」
ブルースターに反論する暇も与えずに言った。
「根拠はないんでしょう?」
「無いからどうだというんですか?あなたたちは、兄さんたちを死に追いやった!」
族長の目にに驚きが走った。
「兄さんたちは死んだよ!」
サマースカイは吐き捨てるように言った。
「死んだんだよ!」
その言葉に全員が黙った。
「それは・・・・・・・本当なの・・・・・・・・?」
ブルースターが沈黙を破った。
「敵だ!襲撃だ!」
部屋の外でファイヤハートの大声が聞こえた。
慣れない敵のにおいがウィンタースノウの鼻を突く。
このアンモニアみたいな刺激臭は・・・・・・
・・・・・・・!シャドウ族だ!
ウィンタースノウたち四兄弟は部屋から出た。
キャンプは一瞬のうちに戦場と化した。
キャンプの真ん中には・・・・・!
タイガースタートブランブローもいる!!
ウィンタースノウたちは息を合わせて二匹に飛び掛った。
不意を突かれた親子は無様にひっくり返った。
二匹はキャンプの出口へ走った。
ウィンタースノウたちがその後を追う。
タイガースターたちはキャンプから少しはなれたところで急停止した。
振り返ってこっちをにらむ。
「お前たちももう終わりだ」
////////
ふううww
あと少しでラストですww
最終的にはどうなることか
これからもよろしくお願いします