エピローグ

「行ったな。」

 

 

息子の旅立ちを見送ってリーフが言い、バレットが答える。

 

「はい。」

 

「思えば奴はどんな時でも笑顔だったな。」

 

「ええ。自分がどんなにつらくても、笑顔でいようとしていました。」

 

「今度の旅はあいつ自身に安らぎがあるといいな。」

 

「ゆっくり休んでくれ。今度は誰かのためじゃなく。お前自身のために・・・。」

 

 

 

 

 

 

そして時は過ぎ去り、

 

「この先の森を越えればもうちょっとだな。みんな元気にしてるかなぁ~。」

 

ジンジャーは故郷の仲間たちを思い出す。父さん、バレット、兄さん、部族のみんな。どれもかけがえのない人たちだ。

 

それにグリフィン。彼はどうしているんだろう?同じ宿命を背負って背中を預けて戦った戦友。あれから俺達は、二度力を使わないと誓い、封印し、ずっと使っていない。

 

「あれ?なんだろう。」

 

視界の彼方にショウガ色の塊が見える。河原にそんな色のものは生えないと思うが・・・。

 

ジンジャーは不振に思って近づき、

 

「大変だ!」

 

新たな物語の始まりだった。

 

 

 

 

 

 

角と翼のビギニング、完

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

どうも、DCDです。角と翼のビギニングは今回で完結です。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

さて、今回はエクシードの能力図解と次回作の予告を書こうと思います。

 

 

 

 

超越新種エクシード能力図解。

 

なお、第二形態はジンジャーが自分で編み出したものである。最終形態にはジンジャーが強い心と意志で変身した。

 

代表的な能力。

 

・超身体能力・・・強化された身体能力。

 

・オーラ・・・殺気をはじめとするオーラで精神攻撃をする。第二形態では自身に暗示をかけて体を強化する。最終決戦ではこれを利用してレギオンが自分を取り戻すきっかけになった。

 

・念力・・・相手や物質を操る力。第二形態では身体強化、最終形態では時間すらとめられる。

 

・能力封殺・・・敵の固有能力やアイテムの能力を使用できなくする。ケートスの超音波矢や回想では結界を無効化にした。エクシード同士の戦いでは中和してしまう。

 

・超常現象能力・・・周囲の物質を操る力。エクシードの能力の中でも特に強力。

 

代表的な技

 

ライジングショット

雷を角(または腕)から放つ。またグリフィンは強化版の「ヒートライジングショット」

(熱線との混合技)をもつが劇中未使用。

 

スクリューボール

水球を作って発射する。雨天時や水辺ではより強化される。

 

Gブリザードショット

冷凍光線で凍結させた後、重力波で砕く技。

相手を確実に殺傷するので、劇中未使用。

 

 

エクシードブレイクパンチ

さまざまな能力を纏って放つブレイクパンチ。グリフィンの場合はドロップキック。

 

テラーダイナマイト

オーラと念力で相手を拘束し、水流をまとった腕で止めを刺す技。グリフィンでは雷を纏ったドロップキックになる。

 

 

次回作予告

 

「この脅威に打ち勝つため、君の力を貸してほしい!」

 

「なぜだ!?お前は死んだはずだ!!」

 

「貴様の命を全てもぎ取ってやる!!」

 

「この力は進化だ!」

 

「教えてくれ!いったい何が起こってるんだ!?」

 

戦士たちよ―

 

「なんで僕なんだ・・・!」

 

「なぜ、あなた協力してくれるの?」

 

「さぁな・・・。」

 

心と力で―

 

「いこう。この森を守るために。」

 

「行きましょう、相棒。」

 

「おう、さぁて往生しな!」

 

運命に立ち向かへ!

 

雷と獅子鷲エピソードファイナル、

「天馬と精霊のトライアル」

―それは、仲間との絆。未来への挑戦…。